七夕の伝承は、古来中国に伝わる星の伝説に由来しているが、文字や学芸の向上を願う「乞巧奠」にあやかって、筆の見立ての谷中生姜に、物事を成し遂げる寺島ナス。いずれも東京の伝統野菜だが、「継承」の願いも込めて。

羽根田月香
編集的先達:水村美苗。花伝所を放伝後、師範代ではなくエディストライターを目指し、企画を持ちこんだ生粋のプロライター。野宿と麻雀を愛する無頼派でもある一方、人への好奇心が止まらない根掘りストでもある。愛称は「お月さん」。
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評者: 羽根田月香 編集/ライター、「イシスのイシツ」執筆 イシス編集学校 [花伝所] 放伝 明け方に目が覚めて、ふと思いついた言葉をノートに書きつける。あの一節には、この単語しかないと思え […]
【ISIS BOOK REVIEW】直木賞『しろがねの葉』書評 ~編集/ライターの場合
評者: 羽根田月香 編集/ライター、「イシスのイシツ」執筆 イシス編集学校 [花伝所] 放伝 インタビューをする際、無意識にこちらの「地」をずらしながら、相手との距離をつめている。読書も同じだが、今回はあ […]
イシス人インタビュー☆イシスのイシツ【孕む吉居奈々】File No.12
※イシスのイシツな人材を《イシツ人》と定義し、エディット紹介する不定期連載。 第12回となる今回は、母なる受容力が魅力のあの師範。 「史上初」という言葉の奥には、いつもそれを生みだす人がいる。 […]
もののふはいつだって危機に立ちあがってきた。 48[破]にこつぜんと、だが確かに空いてしまった穴。 ぽっかりと口を開いた常闇に、福田容子は躊躇うことなく飛び込んだ。 「わたしが引き受けます」。 […]
48[破]突破式。 原田学匠がこの先達文庫を読み上げたとき、誰に贈られるものかすぐにわかった。 「シード群生教室」の阿部幸織師範代へ。 ハイデガーの弟子であり恋人でもあったラディカルな思想家ハンナ・アーレン […]
コメント
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2025-07-07
七夕の伝承は、古来中国に伝わる星の伝説に由来しているが、文字や学芸の向上を願う「乞巧奠」にあやかって、筆の見立ての谷中生姜に、物事を成し遂げる寺島ナス。いずれも東京の伝統野菜だが、「継承」の願いも込めて。
2025-07-03
私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。
2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。