【Q.受講のきっかけは?】
2014年、私は豪徳寺の近くに住んでいた関係で、ご近所の編集工学研究所に興味を持ち、やがて出入りするようになりました。その頃に、本楼で開催されたエディットツアーに参加しました。専門はデザインなのですが、デザイン性の高いものを作り上げる際の基礎につながるメソッドをいくつか教えてもらいました。その後、札幌に居を移し、時間に少し余裕が出てきたので、守と破を修めました。
そして、イシス編集学校の20周年企画「ISIS FESTA エディットツアースペシャル2019 夏」が開催され、札幌にスタッフが来てくれることになりました。旧知のスタッフに再会するうれしさをたずさえて、原点回帰するつもりで参加しました。
【Q.エディットツアーを通じて得たこと、学んだこと、新しい発見はありましたか?】
今年、エディットツアーにあらためて参加してみて、年齢に応じたり、あるいは時代に合わせた編集術があると感じました。
最初に受けたのは2014年。あれから5年が経過し、その分だけ時代は進み、私も年齢を重ねました。つまり、編集すべきものが変わり、編集する側の人々も移ろっているということですね。
一度目より、二度目、そして三度目と時間を置いて参加すると、その時々によって見えるもの、学べるものは違ってくるのだと思います。それはすでに修めた、守と破に関しても同じことがいえるのではないでしょうか。
昨今、社会人の学び直しが声高にいわれています。編集のスキルを学び、やがて学び直す。そのサイクルを繰り返すことができると、年齢や時代に応じて、自分自身を成長させることができるのではないかと思います。
【Q.今後にどう活かしたいですか?】
私は大学に勤務し、デザインの観点で科学技術コミュニケーションの教育研究活動を行っています。松岡正剛さんが考案した編集工学の考え方は汎用性があり、私はそれを使って、科学技術コミュニケーションに取り組んでいます。周りにはエディットツアーに興味を持ってくれる学生がいますし、実際にイシス編集学校で学んだという方もいます。
札幌は東京から距離があるので、エディットツアーを頻繁に開催するということは難しいです。私のように編集のスキルを学んで、実践的に活かしている方は数多くいらっしゃるので、そういった方々とコラボレーションしながら、まだ編集工学を学んだことのない人たちに向けて、なにかアプローチできたらいいなと考えています。
橋本英人
函館の漁師の子どもとは思えない甘いマスクの持ち主。師範代時代の教室名「天然ドリーム」は橋本のタフな天然さとチャーミングな鈍感力を象徴している。編集工学研究所主任研究員。イシス編集学校参丞。
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