飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。

番選ボードレール講評が出そろった。
「どうぞ編集の奥地へといらしてください」。2019年7月25日夜、番匠・林朝恵が学衆に向けてメッセージを発した。「こんな編集やってみたい。そう感じた方もきっといるでしょう。その瞬間から、もう実現へのスタートを切ったも同然です」。
そう言って林が紹介したのは、届いたばかりの講評から選りすぐった同朋衆の言葉たち。伝習座にローリング・ストーンズのTシャツ姿で現れ、ロックな編集を叫ぶ林ならではの、心に火をつける言葉の選択だった。
このメッセージは、もう一人の番匠・景山和浩から「林番匠の締めの挨拶があるといい」という半ば強引なオファーに応え、即座に編集したものだった。
番匠がいつも用意周到に連携しあっているかといえば、そうではない。相手を引き立てながら、自らも演奏を楽しむジャズプレーヤーのように、以心伝心のアドリブ編集を加えることもある。
ロックの熱狂とジャズの即興を兼ね備えた林朝恵の番匠編集は格好いい。
景山和浩
編集的先達:井上ひさし。日刊スポーツ記者。用意と卒意、機をみた絶妙の助言、安定した活動は師範の師範として手本になっている。その柔和な性格から決して怒らない師範とも言われる。
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コメント
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2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。
2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。