氷河期世代らしく軽やかに 林愛の未知奥ふしぎ旅

10/26(土)13:00
img

 東京下町出身の林愛(10[離])は、香港で日本語教師、情報関連会社、保育事業会社と転職を重ねた。身のこなし方が就職氷河期世代らしい。

 

 3・11後に、宮城県気仙沼市の神社に嫁ぐ。宮城県北東に位置し、津波で甚大な被害を被った土地だ。そこで荒俣宏の来訪神・マレビト関連の講演を聞き、フィールドワークを始める。岩手県南への旅で手にしていたのは『荒俣宏・高橋克彦の岩手ふしぎ旅』(荒俣宏 高橋克彦、実業之日本社)だった。


 2018年8月に女児を出産した。だが、林のフィールドワーク熱は収まるところを知らない。秋田のマタギの里では、山民や職能民の生活をかいま見た。南朝が拠点とした福島県の霊山では「まつろわぬ東北」を体感した。


 東北は広大な面積のわりに、十把一絡げに扱われがちだ。林は、そんな未知奥の幾重にも重なる襞をかき分ける。足どりは、あくまでも軽やかだ。

 


  • 井ノ上シーザー

    編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。

  • ピカソ・三島・文太 角刈りのシーザーがもどく

    老女の理容師がそれしかできないことに気づいた時、すでに遅かった。 青森県で角刈りの井ノ上シーザーの登場となった。2020年6月のことだった。 おりしも、小倉加奈子が似顔絵を描いてくれていた時と重なる。   林頭 […]

  • 危機に乾坤二擲 “DUST宣言”と“DUSTライター募集”

    遊刊エディスト黎明期、井ノ上シーザーはDUST記事を書き飛ばした一方で、記事のネタが尽きることを憂慮していた。 他方、編集部には「記事の内容は内輪受けではないか」という意見が寄せられていた。 この状況を踏まえ、シーザーは […]

  • 井ノ上シーザー、45[守]に“遊刊エディストの歩き方”を語る

    「遊刊エディストの歩き方を守学衆に語ってください」。 番匠・景山和浩のリクエストを受けて、井ノ上シーザーが2020年5月26日、45[守]別院に登場した。タイトルは「遊刊エディストの歩き方」。「イシスと遊刊エディスト」「 […]

  • 東北の切実と逸脱の愉快と 第30回未知奥声文会

    第30回未知奥声文会は「ポール・ヴィリリオの事故と哲学」で始まり、「バンクシーのアート」で終わった。 ヴィリリオが述べる事故をめぐり、原発事故とコロナ・エピデミックの相違と類似について討議を重ねた。バンクシーのアートにつ […]

  • 未知奥声文会、仏教とアジアを語る

    2019年10月13日、未知奥声文会は仏教とアジアを中心に交わし合いをした。 ネット会議の終わり際に、林、井ノ上、花岡は、離想郷ラウンジにレポートを挙げることとした。 今回は、そこで垣間見られた、各メンバーの「場所と記憶 […]