東京下町出身の林愛(10[離])は、香港で日本語教師、情報関連会社、保育事業会社と転職を重ねた。身のこなし方が就職氷河期世代らしい。
3・11後に、宮城県気仙沼市の神社に嫁ぐ。宮城県北東に位置し、津波で甚大な被害を被った土地だ。そこで荒俣宏の来訪神・マレビト関連の講演を聞き、フィールドワークを始める。岩手県南への旅で手にしていたのは『荒俣宏・高橋克彦の岩手ふしぎ旅』(荒俣宏 高橋克彦、実業之日本社)だった。
2018年8月に女児を出産した。だが、林のフィールドワーク熱は収まるところを知らない。秋田のマタギの里では、山民や職能民の生活をかいま見た。南朝が拠点とした福島県の霊山では「まつろわぬ東北」を体感した。
東北は広大な面積のわりに、十把一絡げに扱われがちだ。林は、そんな未知奥の幾重にも重なる襞をかき分ける。足どりは、あくまでも軽やかだ。
井ノ上シーザー
編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。
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ディアギレフな松岡校長と編集の夢~78回感門之盟・司会席からの振り返り
◇◇ディアギレフな松岡正剛と: 人は迅雷な言葉により、再生へと導かれることがある。 「俺を驚かせてみろ」。100年以上前に若きジャン・コクトーは、セルゲイ・ディアギレフの一言で一度死に、そして蘇ると決めた。結果は上々、コ […]