空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

誰か私にかかってこんかい! と言ったわけではない。しかし、彼女の闘志は燃えたぎっているはずだ。
イシス編集学校に携わった者であれば、誰もが知る師範・大音美弥子がいよいよ物語講座を学衆として受講する。師範代、師範として数えられないほど後進に影響を与えてきた師範。離のOBからなる共読、声文会を本楼で立ち上げた活動家。『千夜千冊エディション』の編集校正にも携わり、来年1月開講予定の多読ジムではプログラム開発の先頭を走っている大音。唯一受講経験がなかった物語講座で、講座受講のグランドスラムが達成する。多読ジムが本格的に走り出したら、講座リーダーとなり、いつ受講できるかわからない。15年ぶりの学衆として物語講座に賭ける思いは熱い。
その熱波に呼応したのか、現在退院前の離からは三津田恵子師範代(花伝所 三津田知子花目付の姉)、政近玲子師範代(息子は花伝所放伝の政近岳)も早々と物語講座を申し込んでいる。物語講座といえば、4ヶ月で5本の物語を書き上げ、リプレセンテーションを競う。イシスきってのガチンコ稽古を楽しみたいなら物語講座を受講するのが一番だ。秋の編集セメントマッチ。開講まで一週間を切った。
物語講座は10月7日開講。[遊]講座詳細はこちら
吉村堅樹
僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。
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千夜千冊エディション『少年の憂鬱』に松岡正剛の編集の本来を読み解くべし。花伝所の放伝生が取り組んだ図解を使って、20分の予定時間を大幅にオーバーして、永遠の少年二人がインタラクティブに、そして「生」でオツ千します。 発熱をおしてやってきた小僧・穂積は大丈夫か? 坊主・吉村の脱線少年エピソードは放送可能か? エディション『少年の憂鬱』をお手元に置いてご鑑賞ください。
コメント
1~3件/3件
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。
2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。