空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

2000年に産声をあげたネットの学校[イシス編集学校]は、2020年6月1日に20周年を迎えた。現在開講中の第45期の師範代まで、1期ずつ数珠つなぎにしながら、20年のクロニクルを紹介する。
小泉内閣が誕生した2001年。米国ではブッシュ政権が発足し、9.11同時多発テロが起こりました。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが開園し、イチローがシアトル・マリナーズでメジャーデビューした頃、第3期は編集学校にとってチャレンジングな一年でした。教室数も少なく、師範代育成も夜明け前。様々な事情で師範代交代が相次ぐ中、木村久美子、太田香保、大川雅生、佐々木千佳も師範代として登板。最後まで全うしたのは武沢護師範代のみでした。「教育の情報化」が政策として始まったこの時期、数学教師の武沢師範代は編集工学研究所で開発をしていたデジタルプロダクトを自身の授業に取り入れたりとプロジェクトにも関わり、編集学校と蜜月を過ごしていました。
…2001年05月04日
◉「一カ月に一度くらいは地球の上に乗って回っているんだということを思い出しなさいね」
…2001年08月02日
◎らしさ(feel)で生命を見る一夜
…2001年12月21日
>師範代これからメッセージ>
数ある学びの場の中で、イシスをみつけることができた人はなんと幸運な人たちだろう。
deカルト教室 武沢護
Designed by 穂積晴明
【図版引用】
・George W.Bush from Wikipedia Public Commons
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:George-W-Bush.jpeg
・Junichiro Koizumi from Wikipedia CC 4.0
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Junichiro_Koizumi_20010426.jpg
・iPod from Wikipedia CC2.5
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ipod_1G.png
・WTC smoking on 9-11 from Flicker Michael Foran
https://www.flickr.com/photos/pixorama/239262070/in/pool-29934416@N00/
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
学長 田中優子が人生で初めて男の着物を見立てることになった。しかも、その相手は林頭 吉村堅樹である。 事の発端は7月某日、学内会議中に優子学長が突然切り出した。「吉村さんは着物を着た方がいいと思うの」。 […]
2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
写真家研究とモンタージュで写真を深める【倶楽部撮家:25秋募集】
倶楽部撮家 第2期生募集! 多読アレゴリア「倶楽部撮家」の第2期目は、「写真家研究」と「モンタージュ」を楽しみます。第1期目の夏シーズンは、自身の幼な心を起点にして、まずはシャッターを押してみることを試みてきました。次 […]
こまつ座「父と暮せば」をイシス編集学校の師範が観てみました 第2弾
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
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コメント
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2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。
2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。