ISIS 20周年師範代リレー[第5期島津昌代 教室横断!讃岐大汁講]

2020/07/14(火)15:02
img CASTedit

 2000年に産声をあげたネットの学校[イシス編集学校]は、2020年6月1日に20周年を迎えた。現在開講中の第45期の師範代まで、1期ずつ数珠つなぎにしながら、20年のクロニクルを紹介する。

 


 

欧州で単一通貨ユーロの流通が開始し、ブッシュ米政権がフセイン政権打倒を掲げイラク情勢が緊迫した2002年。東アジアでは日韓FIFAワールドカップが開催されて日本は初ベスト16入りを果たしました。小泉純一郎首相と金正日総書記による初の日朝首脳会談が実現したのも同年のこと。
編集学校では学校の仕組みが構築されてきた時期に入り、その後長きに渡り伝習座の定番プログラムとなった「ようそこ先輩」(ようこそではない)も始まりました。
国境を超える世界情勢を反映してか、第5期では境界を交えた大汁講を決行。主催の一人は四国・高松でカウンセラーをされている島津昌代師範代。複数の教室メンバーを高松に招いて、みんなでうどんを食べ続けるという合同汁講「四国ハイパー汁講in讃岐」。赤い糸ならぬ白いうどんで縁を繋いだのでした。

 

>あの日!あの時!千夜千冊!>
●500夜には面影を彫刻した「50グラムの勇気」

0500夜:アルベルト・ジャコメッティ『エクリ』

… 2002年03月19日

 


編集用語辞典02で刻まれた目利きの話

0520夜:村井康彦『武家文化と同朋衆』

… 2002年04月17日

 

 

〇物語編集術に挑む破学衆の必読一夜

0577夜:ジェラルド・プリンス『物語論辞典』

… 2002年07月10日

 


>師範代これからメッセージ>

相変わらず、高松の総合病院で心理臨床の仕事を続けています。イシス編集学校からいささか遠ざかり、地元で自殺予防に関わるNPOの活動に携わって12年になりました。今も「宇宙には日曜日がない」をモットーに過ごしております。
時々、TVでお見かけする松岡校長の姿に励まされていますので、どうぞ、くれぐれもお身体大切にご自愛くださいませ!!
 
うふふわふわ教室 島津昌代

 

Designed by 穂積晴明

 

【図版引用】

・SL Cauldron park from Wikipedia CC3.0
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:SL_Cauldron_park.JPG
・President Gusmao from Wikipedia Public Domain
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:President_gusmao.jpg

 

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。