個人で開設できるブログが定着し始めた2004年。アメリカではFacebookが設立され、日本では「冬のソナタ」で韓流ブームが巻き起こりました。千夜千冊が1000夜達成目前となり、編集学校では専ら「どの本が千夜目を射止めるのか」の予想に沸きました。七夕の日、第1000夜『良寛全集』が明かされると、当たり外れはともあれお祝いコメントが千と寄せられたのでした。
この頃、守では稽古期間を5ヶ月から4ヶ月に変更。お題を整理し、情報の乗り替え・持ち替え・着替えを打ち出して、自由編集状態に向かうための4用法を確立。大きな方向転換期に師範代を務めあげたのは、型にはまらずエネルギッシュなフリーライター・土井内英子師範代。持ち前のバイタリティで2期連続で師範代登板も果たされました。それまでは第1期師範代の太田眞千代さんが早くに再登板をされていましたが、入門から始めて再登板師範代となったのは、「自信がなかった自分の生き方を支持できるようになった」と学衆に言わしめた信頼絶大の土井内師範代でした。