ISIS 20周年師範代リレー[第14期 竹島陽子 難波モードで腕がなる]

2021/03/11(木)09:00
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2000年に産声をあげたネットの学校[イシス編集学校]は、2020年6月に20周年を迎えた。第45期の師範代までを、1期ずつ数珠つなぎにしながら、20年のクロニクルを紹介する。

◇◇◇

 

イシス編集学校は創設5年が過ぎ、ちょうどこのころ、松岡正剛校長が書き綴る校長校話が100回を迎えました。編集学校内にさらに賑わいが出はじめていて、いろいろなキャラクターを持った師範代の個性が立ち上がってきた時期です。そのなかでも、難波のディープカルチャーをまとって竹島陽子師範代が登場。2006年のことです。この14[守]は、13[破]2[離]4[花]とともに合同で、はじめて全コースの修了を一緒に祝う感門之盟ができた期です。

竹島師範代は、はにかみがちな師範代時代を経てむくむくと頭角を現し、その後は花伝所の師範を歴任。コテコテの難波モードかつ師範代デビュー後を見据えたシッカリ指導で、ユニークさあふれる花伝師範ぶりを発揮ました。ご当地大阪の通販の老舗、千趣会のために用意した企業向けハイブリッド型編集プログラムでも、内定者への編集指南で腕を振るいました。

◎師範代メッセージ◎


 

>あのときメッセージ>

トリノ五輪・荒川静香のイナバウアーの高揚感をはらませて、11教室が集いし14期。飛び交うテポドンもなんのその、放埒篇から遊蕩篇へ開展した『千夜千冊』も差し響き、海上の道から海渡る蝶の如く、一題ごとに逞しき羽化と飛躍をみせた期となりました。

 

>これからメッセージ>

見えない事や終わらない事に、何かきっと方法があると思える事。イシスの強味です。

 

窯変みさき教室 竹島陽子


 

●あの日!あの時!千夜千冊!●

〇12期[守]の開始とともに公開された千夜

1128夜:三谷一馬『江戸商売図絵』

... 2006年03月20日

◎ダナ・ハラウェイの「サイボーグ宣言」。フェミニズムの科学。

1140夜:ダナ・ハラウェイ『猿と女とサイボーグ』

... 2006年05月11日

⦿企業創成期の創業者たちは「変節を恐れない」

1134夜:加来耕三『日本創業者列伝』

... 2006年04月17日

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  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。