「A面とY面のデュアルでいく。」
松岡校長初のレギュラー出演番組「関口宏の一番新しい古代史」(BS-TBS 毎週土曜昼12:00~12:54)では、日本の(天皇の)謎を解くには、物語的な『古事記』と編伝体の『日本書紀』のデュアルを編集したことが一つの大きなヒントになる。とあった。
EEL公式サイトを、チーフエディター仁禮を中心に、リニューアルする準備を進めている。
企画段階だが、以下の根本方針を立てた。①EELの体制変更(6月中に正式発表)に合わせたイメージの刷新、②EELメディアの充実(これは遊刊エディストがかつてない先陣役としてぶっちぎっている)、③EELの事業実態を、知の体系化から、本棚空間や各編集制作、AIDAなどの”文化サロン”まで、わかりやすくし過ぎずに複雑なまま提示する。
EELデザイナー穂積が「現状のサイトは、編工研の過去の歴史がほぼ伏せられていて、まるで文化大革命が起こってしまったよう」と嘆いたが、④35年をこえた編集工学研究所の実績とクロニクルを内容を編集してモーラする。(今、EEL倉庫発掘隊が起動して、「The OPERA Project」や「花鳥風月システム」など、大きなカテゴリーでも150以上のプロジェクト資料が掘り起こされている)
そして、⑤記憶と想起のためのWEBインターフェース設計を試みる。目次や見出しやレタリング、ノンブルに脚注に図版・キャプションといった「記憶としての書籍」がもつ意匠や技法(アルス・ノトリア)を、WEB化するトライだ。イシスのWEBディレクター、外部の制作パートナーとの議論がはじまった。
最後に、⑥上記①〜⑤を、A面とY面の表裏デュアルでサイトを構築して表現する。(アイキャッチ画像は穂積作のA面Y面イメージ)これは大変チャレンジングで、A面は安定・オフィシャルな顔として、Y面は猥雑・カジュアルな舞台裏としてのコンテンツが出る。わいがや、ワイドショー、賄賂にワイルドピッチ。Y面にはEELスタッフ、イシスメンバー、EEL界隈の好きと物語が溢れ出る予定である。この中でも特に⑤のインターフェース設計の進捗は、エディストでも随時公開していきたい。
追伸:今日6/8に松岡さんとEELサイトについて少し雑談ディレクションあり。「表も裏も同時に出さないと。行ったり来たりできた方が良い。ここは、パーソナルなものが一挙にグローバルになる。パーソナルなものも、でこぼこをつけること。」
[編工研界隈の動向を届ける橋本参丞のEEL便]
//つづく//
橋本英人
函館の漁師の子どもとは思えない甘いマスクの持ち主。師範代時代の教室名「天然ドリーム」は橋本のタフな天然さとチャーミングな鈍感力を象徴している。編集工学研究所主任研究員。イシス編集学校参丞。
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