山本が”歴史は他人事になり得ない”ということを一番最初に感じたのは、15歳のときだったという。「留学先のアメリカで仲良くなった中国人の女の子と一緒にダラダラ芝生に寝そべって日光を浴びていたときのことでした。何気ない会話の延長で、突然『で、例の戦争についてあなたはどう思ってるの?』と聞かれた時に、『来たな!』と思わず体が強ばりました。自分が覚束ない英語で何をどう答えたのかを明確には思い出せませんが、ぼんやりと抱いていた原爆や空襲などの『被害者としての戦争体験』の見方を、全く別の角度から見直さなければならなかった。照りつける西海岸の陽光と一緒にジリジリと記憶に残りました。」海外で自身や日本の歴史的現在性について考え込んだ経験があるスタッフは意外に多い。
[編工研界隈の動向を届ける橋本参丞のEEL便]
//つづく//
橋本英人
函館の漁師の子どもとは思えない甘いマスクの持ち主。師範代時代の教室名「天然ドリーム」は橋本のタフな天然さとチャーミングな鈍感力を象徴している。編集工学研究所主任研究員。イシス編集学校参丞。
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