【感門ミステリー02】NOZUMIとHOZUMI 中継師範代は現れたか?

2020/03/18(水)15:42
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 イシス初となった「ハイブリッド感門」。エディットカフェでは「イーてれ」として、副音声ならぬ副テキストライブが繰り広げられ、本楼と学林堂と校長書斎をカメラでつなぐ三元配信、そしてオンライン登壇はzoomでつないで中継。いずれも初物づくしのハイブリッド。裏方はトランシーバー12台で進行、タイムキープ、配信担当、登壇者確認の声が入り乱れたカオス状態であった。そこでは初物ならではのいくつものミステリーが生まれる。その裏方秘話を紹介しよう。


 野住師範代はわかってなさそうです!
 不審な動きを配信担当の編集工学研究所 伊藤が発見した。野住師範代は、感門之盟ハイライトとなる「新師範代の教室名発表」に登壇予定。しかし、野住は登壇者用のアカウントに入ってこない。そのとき、視聴者用アカウントで、カメラをオンにしたりオフにしたりピコピコしているNOZUMIというハンドルネームを伊藤が発見したのだ。どうやらNOZUMIは視聴者用アカウントで登壇し、発言しようとしている。これはヤバイ。裏方スタッフの誰もがそう思った。
 
 そのときだ。学林局 八田が「登壇者用にNOZUMIさん、いましたー。ダイジョーブでーす」と声をあげた。裏方みんながホッとしたのも束の間。「すみませーん。HOZUMIでしたー」。おいおーい。HOZUMIとはスイッチング担当の穂積。そりゃいるの当たり前やんと皆が無言のツッコミを入れた。
 
 感門当日の八田はzoomの登壇者確認担当。裏で登壇者を確認しては、点呼をし、大きな声で発言してくださーいと促している。慣れないzoom中継とはいえ、その日の八田は幾度か、その確認の声をzoomを通して本番中の本楼に響かせていた。校長の冒頭メッセージでも八田の声が流れ、「八田うるさいぞー」と校長からお叱りが出ていた。しかし、今回は急場づくりで八田を責めるわけにもいかない。本楼のブビンガに設置されたPCのzoom音声をマイクで拾ってスピーカーから出すというなんともアナログな設営だったのだ。PCの真横にたまたま座っていた桂大介師範が八田の声が響くたびに立ち上がり、怒りを込めてPCの音声ボリュームダウンを連打!連打!連打!! その卒意のアクションに進行の吉村は「ナイス桂」と心でつぶやくのであった。
 
 さて、肝心のNOZUMIこと野住師範代には、八田からの電話が繋がった。「ああ〜はいはいはい。そうなんですね」。野住はやはりわかっていなかったようだ。八田がアクセス用URLを説明し、電話を切る。しばらくして折り返し野住から電話が入る。次は後田が代わって説明をする。これでようやく野住もわかったようだった。
 
 出番がきた。なぜか登壇者用アカウントにNOZUMIという名前が2つ。どうやら野住師範代はデバイスを二つ持っていて、そのどちらもでアクセスをしたようだ。肝心の野住の教室名発表。本楼に野住の声は響けども、野住の顔は最後まで映らなかった。野住はカメラをオンにしたデバイスではなく、オフにしたデバイスに向かって話し続けていたのだった。しかし、野住師範代はきっと本楼に自分の顔が出ていなかったことを知らないだろう。それでいいのだ。宝塚ファンの野住智恵子師範代の新教室名は願ってもない「すみれの花咲く教室」。そんな騒動があったとはつゆ知らず、野住のあたまにはこの♩すみれーのはーなーが流れているだろう。
 
「すみれの花咲く教室」という香り高き教室名を拝命し、
45守師範代に登板する野住師範代

  • 吉村堅樹

    僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。