「景山、30点」。松岡校長の言葉に、本楼が凍りついた。
2020年12月5日、46[守]伝習座でのことだった。校長の前で解説をする「千夜千冊エディション語り」は、師範陣にとっては栄誉である。プレッシャーもかかる。その機会に景山和浩(46[守]番匠)が取り上げたのが『芸と道』であった。
▲景山が挑んだ『芸と道』
「[守]の守護神」「レジェンド」と呼ばれる景山の挑戦に、松岡校長のコメントは「自分に寄せ過ぎだから30点」だった。同時にエディション語りをした三津田と井ノ上の点数は、80点と70点であったことからも、事態は尋常ではない。
景山は発奮した。まずは「30点から130点に引き上げまっせ」という大音美弥子(冊匠)に乗せられ、多読ジム受講を決定。次回の47[守]伝習座では、「『芸と道』と『サブカルズ』を重ねるエディション語りをします」と、ハードルを上げて立候補した。迷走気味な景山は、なにを狙っているのか。“30点”でキャラ立ちを果たそうとしているのだ。その証拠に、最近の遊刊エディストでも「景山“30点”和浩」と名乗っている。
ライターはともに梅澤奈央さん。週刊誌、スポーツ新聞顔負けのタイトルは、わが社にスカウトしたいくらいだ。梅澤さんには、不肖景山30点から、さらなる刺激的なタイトルを期待して70点を贈りたいと思います。今日から”梅澤70点”を遠慮せず名乗ってください。
──景山“30点”和浩
▲景山”30点”と名乗り始めたエディスト記事(2021/04/17)
景山の編集的炯眼は、”30点“が醸し出す「隙」や「間」を察知している。もともと正統派を目指す気はないのに、編集学校キャリアで正道を歩んでしまった景山は、芸の幅を広げようとしている。景山の次回の挑戦は、6月5日になる。
仮に「景山、20点」という展開になれば、再び『遊刊エディスト』DUST記事の題材となり、紙面を賑わすことになる。
井ノ上シーザー
編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。
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