松岡正剛校長の著書『編集手本』(EDITHON)が第53回造本装幀コンクールで日本印刷産業連合会会長賞を受賞したことを記念し、銀座「森岡書店」にて『編集手本』特別展覧会を開催する。期間は2019年9月24日(火)から29日(日)までの6日間。
第53回造本装幀コンクールは「造本装幀にたずさわる人々の成果を総合的に評価する出版業界で唯一の賞」といわれ、本書の企画・編集には編集工学研究所でかつて校長に師事した櫛田理氏が担当。受賞にあたり、一枚の大きな紙に切れ目を入れ、継ぎ目なく折り畳む特別な装幀が高く評価された。赤入れや加筆修正を含めた直筆原稿やドローイング、セイゴオマーキングなど、「本はノートである」という校長の読書論をまるごと体現した、手さばき・手づかい・手ざわりにあふれた一冊である。
糊や針金を用いず、1枚の紙のみでつくられた特別な装幀
会場の森岡書店は、「一冊の本を売る」というユニークなコンセプトの書店だ。なお、特別展では校長による書の展示の他、『編集手本[特装版]』や「連扇(2本セット)」の限定販売も行う。
——————————————————————-
展示名:松岡正剛の編集手本
主 催:EDITHON(エジソン)
協 力:松岡正剛事務所
場 所:森岡書店 銀座店(東京都中央区銀座1-28-15)
期 間:2019年9月24日(火)〜29日(日)13:00-20:00
問合せ:info@edithon.jp
——————————————————————-
上杉公志
編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。
「反観合一」という方法で湯川秀樹を共読する【輪読座 第3輪】
「江戸時代の科学」「日本の科学百年」「空海の世界の構造と広がり」。 どれも湯川秀樹の著作タイトルである。湯川の「科学観」はこのタイトルにもありありとあらわれている。既存のステレオタイプな「科学」の概念の枠組 […]
次の舞台は宇宙へ!「日本のインターネットの父」が語る、インターネットの過去と未来【ISIS FESTA SP速報】
「インターネットが普及すると、ものごとは今までの10倍のスピードになる」 この表現は、比喩でも誇張でも、ましてや幻想でもない。実際に起こったことであり、わたしたちが今まさに体験していることである。 &nbs […]
「VUCA」という言葉がうまれて久しい。Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語で、世界や社会の将来が予測できな […]
教室を“見立て”れば世界が見える【49[守]伝習座 エディットNOW】
「枯山水」に「落語の扇」 「月見うどん」に「ごっこ遊び」 どれも身近な「見立て」である。 「見立て」は、日本で古くから培われてきた方法の代表格だ。イシス編集学校の松岡正剛校長は、「見立て」 […]
人間は「新奇性」に惹かれる 渋谷のスクランブル交差点の信号が青に変わる。反対側からは何十人もの群衆がどっと押し寄せてくる。その人の塊の中から、なぜだかあるひとりに視線がいってしまう。 その斬新 […]