空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

懐かしい男たちが帰ってきた。
44[守]で17期ぶりに復活した「一種合成」番選ボードレール(番ボー)。その講評に向かう「同朋衆」に渡辺恒久と大澤靖永の名前がある。ともに17[守]で師範代をし、師範・番匠として20期代の[守]を支えたエディストだ。今回はゲスト同朋衆として久しぶりにEditCafeにログインしている。
番ボーのエントリー締め切りは2019年12月1日だった。久しぶりに[守]の空気を味わい、稽古模様を眺め、勘を取り戻すように書き進める元番匠コンビ。渡辺は14日に行われた[守]伝習座にもオブザーバーとして参加した。師範代の表情や言葉に直に触れ「『この人たちのために書くんだ』という気持ちになれた」と語る。大澤も引っ越しの合間を縫って各教室を巡り、作品を磨く過程にまで神経をとがらせ書き進めている。
足利将軍のもと、文化の骨格づくりや継承を担った芸能集団にちなむ同朋衆。単に作品に優劣をつけるだけではない。それぞれの数寄を選好基準に、編集の多様性や可能性を伝えることも使命だ。今回の番ボー講評を担当するのは、林朝恵、和田めぐみら当期の師範・番匠を加えた4人。講評は間もなく[守]別院に届けられる。
24期[守]は4番匠体制だった。伝習座で話す、右から大澤靖永、渡辺恒久、景山和浩、森由佳
景山和浩
編集的先達:井上ひさし。日刊スポーツ記者。用意と卒意、機をみた絶妙の助言、安定した活動は師範の師範として手本になっている。その柔和な性格から決して怒らない師範とも言われる。
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コメント
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2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。
2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。