2020新春放談企画「エディスト・スタイルでいこう!」 前編 -エディストヒストリー

01/01(水)12:00
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 昨年9月にオープンしたイシス編集学校初のソーシャルメディア「遊刊エディスト」。多くのエディスト・ライターの身を賭した参画、未知のお題に向かう志、学びつづける飽くなき好奇心、そしてエディストを楽しんでくれる共読者のみなさんに支えられた冒険のはじまりでした。元旦からの三が日では、新年企画としてエディスト編集部6名が集い、エディスト誕生の秘密、昨年の記事の総括とイシス編集学校20周年の新年の展望を語り合う放談連載をお届けします。 

 

◎遊刊エディスト編集部◎

吉村堅樹 林頭金宗代 代将川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 松原朋子 師範代, 上杉公志 師範代 

 

吉村: みなさま、新年あけましておめでとうございます。昨年の2019年、令和元年エディスト元年でもありましたイシス編集学校初のソーシャルニュースメディアの誕生でした。 

 

: エディストがオープンしたのが何月でしたっけ? 

 

後藤: 9月3日でしたね。9月7日の[][][]合同の感門之盟で大々的に告知していましたよね。感門タイトルもズバリ「ISIS edist」でした。 

 

上杉: 金さんと松原さんがエディスト編集部として壇されていた感門ですね。エディスト自体は以前からオープンしていましたが、正式発表はあのときが初めてでした。 

 

: ところで、記念すべき1本目の記事は何でしたっけ 

 

後藤: 九天玄氣組 中野由紀昌組長の「まだら、まんだら、九天玄氣組。」 8月1日で 

 

: おお、今や懐かしい。中野組長はエディストにどんどん新しい風を吹き込んでくれますよね。今年も九天がどんな展開を見せてくれるのか、とても楽しみです。 

 


 

吉村堅樹  編集的先達:山東京伝

エディスト編集長。僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。

金宗代  編集的先達:サン=テグジュペリ

フリーライター。最年少典離以来、幻のNARASIA3、近大DONDEN、多読ジム立ち上げ、2020オープンのエディットタウンと数々のプロジェクトを牽引。先鋭的な編集センスをもつエディスト副編集長。

 

後藤由加里  編集的先達:小池真理子

英会話学校プログラムコーディネーター。NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。

 

上杉公志  編集的先達:パウル・ヒンデミット

前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。


  •  
  • ●エディスト難産ヒストリー企画編

上杉: 2019年6月28日にキックオフ・ミーティングがあったんですよね。私は、感門後に参加したのですが、そもそも「遊刊エディスト」の構想はいつ頃からあがっていたんでしょう? 

 

吉村: 『インタースコア』(春秋社)2015年末に発刊した後に、編集学校メディアが必要だよねという話になったんです。『インタースコア』の編集長をしてくれた広本旅人さん(方印相談したんですよ。広本さんはイシスの特徴お題なんだから、お題を出すメディアがいいんじゃないかということになった。メディア用にお題も試作してみたんだけども、部の人が賑やかにお題をやるというのがなかなか想像できなかった。 

 

: 広本さんとは紙メディアも出しましたよね。中優子さんとのインタースコア』出版記念鼎談のもの。 

 

吉村: 広本さんとは、紙メディアの継続発行にまずは挑戦しようと。最初が校長と優子先生とNewsPicks編集長の佐々木紀彦さんが紀伊国屋サザンホールで『インタースコア』出版記念鼎談の採録。次号に感門之盟の校長校話を再編集して小冊子で発行しようとしたら、校長に「そんな当たり前のことをするな」と怒られて。創刊号だけで終わりになりました。 

 

: だから、2017年くらいですよね。僕が相談を受けたのって。 

 

吉村: そう。それで次にンテンツを書きながらみんなが参加できるように、コンテンツサロン型を考えたんですよ。ISIS FESTAのようなイベントや、『情報の歴史や地域支所の活動といったコンテンツを中心にみんなが書き込めるサロンのようなものをつくれないかって。くん、桂くん([]師範)メクリもつくってくれたカドベヤの長津ん、中村まさとしさん(師範)とかにも相談をしました。 

 

: 『謎床』で校長と対談をしているミニク・チェンんにも話に行きましたよね 

 

『謎床 思考が発酵する編集術』

松岡正剛、ドミニク・チェン(晶文社)

 

 

吉村: その頃、ドミニクさんがWiredで、これからのメディアはみんなが手を加えながら、育っていくような糠床のような発酵型メディアになっていく必要があるんじゃないかという話をされていたんですね。 

 もともと編集学校の教室自体が編集稽古を通して、みんなで育てる発酵型のメディアになっていますよねそれでピンときたんですイシスの教室は発酵型のメディアだけど、オープン、セミオープンの発酵メディアってまだないと思った。それでコンテンツサロン型なのかなって思っていたんですが、みんなに参加してもらうのってたいへんだなって困っていたんですよね。それでドミニクさんに発酵するメディアって、どんなふうってイメージありますと聞いたら、今はないですねってあっさり言われてね。 

 

: ドミニクさんは、本を中心にしたメディアをつくりたいって言われたんですよね 

 

吉村: ドミニクさん自身が、早稲田大学で学生が書評を上げていくメディアをやられていたんだけれども、イシスでやるとしても、書評ってそれぞれクオリティあるし、みんなが書評をあげてくれないと成り立たないので、どうかなと思っていました。 

 

: その頃、松岡校長がしきりに「メディアだ」と言っていて応えようと模索していたんですよね。いろんな人が関わってくれたけど、結局、最後に残ったのは林頭だけだった(笑)転機になったのは、2018年に多読ジムの企画も動き始めたこと。多読ジムとメディアはセットなんじゃないかっていう話になったんですよね 

 

吉村: 多読ジムで出していくコンテンツがメディアになっていくはずだってなったんだよね 

 

上杉: 多読ジムのアウトプットするメディアとしてのエディスト、というイメージもあったと。 

 

吉村: 当時はインタースコア・ウェブといっていたんだけど、それに載せていけるよね、と。その後、校長に編集学校に起こっていること出したらいいんだ、それがすでに事件なんだからいうことを雑談で言われて、はたとそうか、と。イシスのみんなにニュース出してもらって、それをメディアにしていく、色々な人にも書くことで参加してもらえる。 

 それまでは編集学校を知らない人に見せようと思っていたんですうじゃないと編集学校を知ってもらうことにならないと思っていた。でもね、編集学校で学んでいる人も、自分が学んでいる講座以外やプロジェクトや校長の周りで何が起こっているかわからないわけで 

 

川野: 編集学校に入りたての人は、学校全体がどんな風に動いているか全く分からないし、受講を経験してもしばらくイシスから離れると、変化も分からない。実際受講中の人が「エディスト」を閲覧してくださって、話題に上ることもあるようですね。入門前の人から元受講者まで、関わる人をゆるく集めるような、磁場のようなところになるとよさそうです。 

 


川野貴志  編集的先達:多和田葉子

金蘭千里中高国語教師。語って名人。綴って達人。場に交わって別格の職人。軽妙かつ絶妙な編集術で、全講座、プロジェクトから引っ張りだこの「イシスの至宝」。野望は「国語で編集」から「編集で国語」への大転換。


 

吉村: 松岡校長はそれをずっと示してくれていたと思うけど、くみ取れなかったんだよね。 ニュース型であれば、早さとか、旬が大事だし、実際にプロセスごと出して、人も多様に出せるんじゃないかということで考えが切り替わった。それで、企画つくって校長に持っていったら松岡校長からは「最初からこれをやれって言ってたじゃないか。遅いよ」って怒られた。考え始めてから、5年近くかかっちゃったね。 

 

: 広本さんと紙メディアつくって怒られて、また今度も怒られて 

 

吉村: ずっと怒られっぱなしの人生ですよ 

 

: 怒られて怒られてエディストは生まれた(笑)。 

 

 

  • ●エディスト難産ヒストリー実践編

: 校長は当初から編集学校で起こっていること、みんなが見ていることが世界的なニュースだ思って書かないとだめだっていまよね。 

 

吉村: 企画書で「校内型メディアというように表現していたらまた怒られた。「これは校内型メディアではない。ソーシャル・メディアだというディレクションがあったんだよね。 

 

川野: 怒られっぱなしの人生に休みが来ない(笑) 

 

: ただ、そこが決まってからは早かった。 

 

吉村: 加速したね。タイトルも、と橋本(参丞)と金くんデザイナーの穂積で考えていたんだよね。「エディトリアルポスト」はどうかと思案していて、それでカテゴリーは「○○ST」にしようと思った。JustListCastってやつね。校長もそれはいいねとOKをくれた。でもタイトルはNG。それで校長からエディストがいいんじゃない?でもエディストで検索してみたら服のキュレーションサイトが出てきちゃった。れで穂積が「遊刊」という枕詞をつけることを思いついた 

 

 

 

 

 

 

 

: からライターの声掛けが始まって紹介してもらったりしながら参加してくれる人を集めた。いま師範代など編集学校のロールをやっていない中心に入ってもらうというのがスタートだったんですよね。でも結局、[][][]当期のメンバーにも今の旬なニュースを書いてもらおうということで、スタートしたんでしたよね 

 

つづく

 

 

2020新春放談企画「エディスト・スタイルでいこう!」 前編

2020新春放談企画「エディスト・スタイルでいこう!」 中編(1月2日公開)

2020新春放談企画「エディスト・スタイルでいこう!」 後編(1月3日公開)

 

 


  • 吉村堅樹

    僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。

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