空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

「門下生」という言葉に、師範の井ノ上シーザーが「てへへ」と答えた。
46[守]いいちこ水滸伝教室は、3カ月の速修コースだ。師範代の松永真由美だけでなく、井ノ上も指南を担当している。濃密で高速な稽古をともにした学衆から、「門下生」と言われて悪い気がするはずがない。「てへへ」なのだ。
そんないいちこ水滸伝教室の勧学会に、早々に卒門を決めた「門下生」から「仰げば尊し、いいちこ永遠(とわ)に!」とのタイトルで贈り物が届いた。「恩師の方々に、なにか感謝をお伝えする場を創れないだろうか」。恩返しの「逆ミメロギア」出題だった。
「お題はズバリ 松永師範代、井ノ上師範!」
安易な回答がはばかられるのか、それとも卒門に向けそれどころではないのか、回答はなかなか届かない。しびれを切らすように先陣を切ったのは松永だった。
角笛の井ノ上師範 音叉の松永
ホルンの井ノ上師範 エンドピンの松永
地元のオーケストラでチェロを奏でる松永らしい音楽を地にしたミメロギアだ。師範代に続くべく、学衆からも回答が上がり始めた。締め切りは卒門日の今日2021年2月21日。井ノ上、松永を「てへへ」と言わせる回答がきっと届くだろう。
景山和浩
編集的先達:井上ひさし。日刊スポーツ記者。用意と卒意、機をみた絶妙の助言、安定した活動は師範の師範として手本になっている。その柔和な性格から決して怒らない師範とも言われる。
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コメント
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