一ケ月前に開講した46[守]に、芳醇で狼藉な足音が迫っている。
2020年11月23日、[守]の速修プランが開講する。
この一ケ月の間、二人のベテラン師範代が指南の研鑽をつんでいた。
松永真由美(いいちこ水滸伝教室)は、7[守]で入門。[守][破][離][花伝][風韻][物語]の全コースを修了し、[守]師範代としては三度目の登板となる。チェリストでもある松永は、譜面を読むがごとくお題と参観教室を読みこんでいる。
齋藤成憲は[守][破][離][花伝][風韻]を経て、長らく花伝師範をつとめていた。[守]師範代としては二度目の登板になる。「落花狼藉教室」という教室名には、松岡校長の大いなる期待が込められている。
松永真由美師範代(いいちこ水滸伝教室) 齋藤成憲師範代(落花狼藉教室)
速修プランは定常プランより短期間になるが、編集稽古のボリュームは変わらない。師範代には、指南の速度と質、双方が求められる。経験と力量のある師範代とはいえ、しびれる思いになるが、両人ともさすがの意気軒昂だ。
齋藤は「空腹ではダメ、満腹はもっとダメ、も少し食べたいくらいの欲がある方がよさそう」と指南のホドを測り、松永は教室運営を弦楽合奏団に例えて「音色をそろえることが大事」と、イメージメントをしている。
46[守]速修プランを受講する学衆数は25名。
前人未到の領域を目指し、満員御礼の旗をかざしながらの出立となる。
―――――――――――
イシス編集学校では、2021年春に開講する47[守]の募集を始めています。
コロナ禍が世界の様相を変えた現在、編集で世界をとらえ直してみてはいかがでしょうか。 とっておきの「編集稽古」、ぶっちぎりな「方法の学校」が、「かくべつな体験」へと誘います。
詳しくは本講座ウェブサイト(https://es.isis.ne.jp/course/syu)をご覧ください。
井ノ上シーザー
編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。
DUST★STARこと、井ノ上シーザーが時事ネタに挑戦する。話題の事件や出来事を編集技法で読みとき、「い(位置づけ)・じ(状況づけ)・り(理由づけ)・み(見方づけ)・よ(予測づけ)」を応用してアウトプットする試み。今回取 […]
遊刊エディストで発表されたDUST記事第1号は「なぜ、あま〜い福澤美穂子が斬ったのか」であった。 イシスの重要ロールを歴任、直近では多読ジム冊師として才をふるう福澤美穂子が、神田酔談に現れた。迎えたのは迫村 […]
【シーザー★有象無象001】アカデミー賞受賞式ビンタ事件とは、なんだったのか
DUST★STARこと、井ノ上シーザーが時事ネタに挑戦する。話題の事件や出来事を編集技法で読みとき、「い(位置づけ)・じ(状況づけ)・り(理由づけ)・み(見方づけ)・よ(予測づけ)」を応用してアウトプットする試み。井ノ上 […]
◆◆ 日本各地から、海の向こうから、TVカメラを通じて視線が集まる。本番直前に不安と焦燥にかられていた井ノ上シーザー([守]師範。78回感門之盟司会)に対し、その人は舞台脇で「素敵な恰好ですよ」と耳元で囁き、スラックスの […]
ディアギレフな松岡校長と編集の夢~78回感門之盟・司会席からの振り返り
◇◇ディアギレフな松岡正剛と: 人は迅雷な言葉により、再生へと導かれることがある。 「俺を驚かせてみろ」。100年以上前に若きジャン・コクトーは、セルゲイ・ディアギレフの一言で一度死に、そして蘇ると決めた。結果は上々、コ […]