「ラベルの付け方を再考してみました」「師範代に再チャレンジしても良いとのお言葉をいただきましたので」と007番で初の再回答が八段プラモデル教室に届いた。守稽古の007番は「ラベリング・トラベリング」。40種類の食材に自由な分類軸を立て「2つ」と「3つ」に分類してみる稽古だ。学衆たちは四苦八苦して分類軸を見つけて回答するが、あれでよかったのだろうかと後ろ髪を引かれるお題である。
遠慮がちな再回答に、八段プラモデル教室師範代の小松原一樹は、歓喜と共に早速再指南を届けた。と同時に、学衆の一人から「こういうふうに考え直すといいんだあと学びました。すごいです。ありがとうございました。」と喝采があがった。
教室という場で起きるあらゆることが、集った面々の体験となる。師範代が一人の学衆に放つ指南は、教室の全員への指南であり、一人の学衆によって放たれたどんな言葉も、教室全員の学びとなっていく。
「Hさんのお稽古がすばらしいです!わーこんなにいろいろ!と、
驚きでした。」
「前回のお題はとても勉強になりました。わからないこと、とか、
これから考えてみたいこととか、そういうものとの出会いは
いいですね。」
「他の方の回答を拝見して、私の頭の中にはない分類軸だったので
人が出るなあと改めて思いました。」
回答と共に感想の交わし合いと再チャレンジが止まらない。異なるバックグラウンド背負って、教室に集った学衆たちの境目がなくなり、新しい輪が出来上がる様は、まるで夏祭りの盆踊りのようだ。
奇しくも49[守]は、講座全体で盛り上がるお祭り、番ボーに差しかかっている。小松原師範代の「祭りだ!祭りだぁ!」の声に焚きつけられて、学衆たちは喜び勇んで彩回答へと向かっていく。
阿曽祐子
編集的先達:小熊英二。ふわふわと漂うようなつかみどころのなさと骨太の行動力と冒険心。相矛盾する異星人ぽさは5つの小中に通った少女時代に培われた。今も比叡山と空を眺めながら街を歩き回っているらしい。
雨雲を吹き飛ばす晴れ晴れとした声が届いたのは、第81回感門之盟の開幕を控えた朝だった。声の主は、厳選タングル教室学衆の青井隼人だ。 『うずまく番狂の湯屋浄瑠璃』 皆さんのアイデアをわけたり、かさねたり、ず […]
【田中優子の編集宣言・続報!】往って 還って 春遠からじ—50守
「やり損ねた稽古がある」 50[守]の特別講義の最中、田中優子氏の口調に悔しさが滲む。守稽古の最初のお題は001番【コップの使い道】。他学衆への「主語を変えよ」という指南にハッとした。主語を変える、つまり、他者の視点を […]
─────────────────────────────────────────────── 江戸期に複数人の絵師によって描かれた近江八景ー比良の暮雪、堅田の落雁、唐崎の夜雨、三井の晩鐘、粟津の晴嵐、矢橋の帰帆、瀬田の […]
【田中優子の編集宣言】必要なのは編集力 自由への方法を獲得せよ
今期、メモリアルな第50期を迎えた守の特別講義を担うのは、法政大学前総長で江戸文化研究者の田中優子氏だ。「サンデーモーニング」(TBS)のコメンテーターとしての顔も持つ。長く教育業界に身を置き、縦横無尽に現代社会に注意 […]
2023年が明け、50[守]師範代から教室の学衆に年始の挨拶が贈られた。学衆の面々と出会えた2022年への感謝と共に、この先への期待と覚悟が漲る。そして、どの師範代も「まずは番ボー」と添えることを忘れない。年の瀬から仕 […]