中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
「なぜかフレッシュ」。画面に並ぶ顔触れを見て林頭の吉村堅樹は言った。2022年9月7日。49[守]クローズが迫り、感門之盟の準備が佳境を迎える夜、50[守]師範陣がZoomに集まった。全員がそろうのは初めて。ロールチェンジあり、復帰あり、ベテランあり。かつてない組み合わせは、吉村が言うようにどこか「フレッシュ」だ。
なんといっても注目は新師範だろう。
[破]の師範や番匠、[物語]で活躍した相部礼子が初の[守]師範を担う。49[守]の速修「忖度しないわ教室」師範代に続く[守]ロール。師範でも忖度する気なんてさらさらない。37[花]からは錬成師範の佐藤健太郎と堀田幸義が。48破師範代からは阿部幸織が登板する。阿部は感門之盟のP-1ミーティングを終えて駆けつけたはしごZoomだ。
振る舞いが一段と師範らしくなった阿曽祐子、森本康裕が3期目。2人が守ボードの要となる。49[守]に続く登板となるのは新井和奈、尾島可奈子、加藤めぐみの3人。師範ロールの勘所をつかんだ2期目は思い切りよく動き出すはずだ。
ベテランらしからぬベテラン。49[守]で師範として久々に復帰した鈴木亮太が、今期も目利き力を発揮する。そして深夜2時のハワイから「さっき起きたから大丈夫」と渡辺恒久。47[守]以来1年ぶりの復帰となる。番匠は石井梨香、若林牧子、景山和浩だ。
学匠の鈴木康代は50[守]のキックオフに際し3つのテーマを掲げた。「評価力・ディレクション力・メディエーション力」。3つの力から数期先を見据えた「動的なターゲット」を各々が設定する。動き続ける50守が始まった。
◎50守ボードメンバー────
学匠 面舵いっぱいイシス守女神 鈴木康代
番匠 全方位見抜くカーソル力 石井梨香
イシツを投げる謎かけ婆 若林牧子
涙腺の壊れた守護神 景山和浩
師範 あふれる過剰で先手必勝 阿曽祐子
笑顔の奥にスパルタママ 新井和奈
しゃんと凛とブレない目 尾島可奈子
アナロジカル・アーチスト 加藤めぐみ
ポンカン仕込みの弓心一射 森本康裕
抱擁するダンディ編集力 鈴木亮太
師範でも忖度しないわ! 相部礼子
越境する深夜特急 佐藤健太郎
石鹸も編集も練上げる髭男爵 堀田幸義
星をつなぐダンドリ上手 阿部幸織
南の島のカタ語り 渡辺恒久
景山和浩
編集的先達:井上ひさし。日刊スポーツ記者。用意と卒意、機をみた絶妙の助言、安定した活動は師範の師範として手本になっている。その柔和な性格から決して怒らない師範とも言われる。
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コメント
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