「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。

「ダンゼンは取り逃がしやすい」
第77回感門之盟は、イシス再生の女神・佐々木千佳局長のこの言葉で始まった。だからこそ、「ダンゼンを方法で束ねる」のだと。方法で束ねる――卒門者、突破者は、この言葉に大きく頷いたのではないだろうか。守破でやってきたことは、まさにこのことだったからだ。
だが、頷いてわかった気になってはダンゼンには至らない。
どうやってダンゼンを掴まえるのか。その方法を考えよ、というのが、局長のメッセージだった。イシスは冗談めかした言葉や、簡単な挨拶の中にも、「問い」が含まれる。向き合うと創(キズ)だらけになるから注意が必要だ。もちろん、創は多ければ多いほうがいい。
さてダンゼンをどう掴まえるか。
「千夜DANZENクイズ問感応答ヘーン!」の司会として登場した佐々木局長は、答えをコッソリ用意していた。
Q・ダンゼンをどう掴まえるか。
答えは画面の中にあった。
A・羽織、着物を替える。
機にあわせて自分をカエル。用意を徹底する。
オープニングは淡いみどりの着物に黒の羽織。場を巻き込むクイズになると、地紋をあしらった灰色の着物に華やかな羽織。これぞ変化(へんげ)である。局長は衣裳でダンゼンを掴まえにいったのだ。
もちろん、ZOOM聴衆のココロも掴まえたに違いない。
角山祥道
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。角山が指南する「俺の編集力チェック(無料)」受付中。https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama
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コメント
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