物語講座四冠受賞の男【78感門】

2022/03/21(月)13:00
img

 学林局はその日一番慌てふためいた。感門之盟初日、物語講座14綴受賞式での出来事だ。物語講座では、窯変落語賞、窯変ミステリ賞、窯変幼な心賞、トリガー賞、編伝賞、冠綴賞の6つのアワードが発表される。最初に発表された窯変落語賞を受賞した叢衆(学衆)は夜想曲南軍将軍文叢のF。しかし、Zoomで参加しているはずのFの姿がどこを探しても見当たらなかったのだ。

 学林局スタッフが大急ぎでFに電話を掛ける。実はFが受賞したのはこれだけではなかった。窯変幼な心賞、トリガー賞でもその名が呼ばれ、会場からは歓声ともどよめきともとれる声が上がる。

 

 Fは46破の物語編集術で3000文字のお題に対して、それを軽々越える5万字を書いた強者である。当時を知る参加者からも次々とコメントが届く。破学匠の原田淳子からノワールと呼ばれたFを、46破師範の齋藤成憲は「鬼才」と評し、同じ教室の学衆であったKは「只者じゃない」と称賛した。

 

 受賞式もいよいよ大詰めを迎え、月匠の木村久美子から冠綴賞が発表される。物語講座全体を通して素晴らしい成績をおさめた叢衆に送られる冠綴賞。再びFの名前が呼ばれた時、ようやくZoomが繋がった。全員が安堵する中、「選ばれるとは思わなかった」と飄々と語るFに3冊の本と綴墾巻が贈られた。受賞インタビューで[離]に申し込んだことがあかしたF。これからどんな物語を綴っていくのか目が離せない。

 

▲叢衆Fに贈られた3冊。これに『綴墾巻』も加わる

 

――――――――――――――――
物語講座物15綴は今秋開講予定。
受講条件は[破]応用コースの修了。進破がまだの方、まずは48[破]へ!


  • 森本康裕

    編集的先達:宮本武蔵。エンジンがかかっているのか、いないのかわからない?趣味は部屋の整理で、こだわりは携帯メーカーを同じにすること?いや、見た目で侮るなかれ。瀬戸を超え続け、命がけの実利主義で休みなく編集道を走る。

  • 速修は定常の番ボーと共に―49[守]速修スタート!

    5月23日も出会いの日である。  22日に49[守]定常コースで一斉にスタートした番選ボードレール(番ボー)で、学衆と師範代のラリーの応酬が勢いを増すと同時に、49[守]速修コースが開講した。 ほとんどのお題が1日1題 […]

  • ミチの扉が開かれる―49[守]スタート

    4月25日は出会いの日である。  49[守]の学衆は昨日教室に届けられた開講の案内を手に、期待と緊張を混ぜこぜにしながらその時を待っていたであろう。「この教室名は一体何なのか?」「編集稽古とはどのようなものなのか?」「 […]

  • REMIXはあちこちで起こる―48[守]師範代座談会2

    REMIXは感門之盟の直後も止まらない。卒門式を終え、校長校話から次の問いを受け取ったばかりの48[守]師範代が集まり、座談会が開かれた。    参加したのは渋江徹師範代(じきじき編調教室)、輪島良子師範代( […]

  • カワルは外からも内からも――48[守]の声

    48[守]の19教室では、113名の学衆が見事、門を出た。彼らは、なぜイシスの門を叩いたのか。[守]で何を得たのか。何がかわったのか。師範によるインタビューによって、学衆の「声」をお届けするインタビューの第5回。「カワ […]

  • 48[守]の大冒険 ワジマール船長「渡」を越える

    またの名をワジマール船長という。電束青猫教室師範代、輪島良子のことである。004番「地と図の運動会」で教室に突然あらわれたワジマール船長は、7人の学衆の回答を「電束青猫連結筏舟」として1つにし、まとめ指南を行った。 & […]