ウメコの顔は涙と喜びで歪んだ。
「この1年のMVPです」
二期以上の師範を讃える「師範頌」。二期連続の激務を(しかも花伝錬成師範をやりながら)やり遂げた梅澤奈央破番記者に校長がかけた言葉だ。
――遊刊エディストの記事はどんなポイントで書いていたのか。
ウメコ「何もしないと、流れていっちゃうので残したい。その一心です。これは破に限らず、何かがないとすべてがなくなってしまう。何かを残しておくために(言葉として)とどめておきたかった。そうじゃないと47破がなくなってしまう」
時代の流れは早い。それをそのままにしておいていいのか。言葉は何のためにあるのか。遊刊エディストに放たれた数多の記事はウメコの叫びだ。
「イシス初めてのジャーナリストです」
校長の言葉に、ウメコは再び顔をくしゃっとさせた。
▲MVP受賞を誰もが納得。
撮影:角山祥道(本文)、上杉公志(アイキャッチ)
角山祥道(ジャイアン)
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。
第81回感門之盟に「前説edit」なるコーナーが出現した。「感門に前説!?」と訝る方も多いだろうが、前説は角山の悲願だった。 今回の感門では2年振りに本楼に学衆が集ったが、人数は限定され、オンライン参加者のほうが多い […]
【多読ジム×青林工藝舎】遅咲きの大傑作『夕暮れへ』 メディア芸術祭優秀賞受賞
待ちに待った[多読ジム season14・春]が、4月10日から始まる(現在募集中)。 今回も多読ジムでは、出版社コラボ企画が発動する。三冊の本をつないでエッセイを書く「三冊筋プレス」の“オプションお題”である(豪華 […]
【多読募集】ボウイと歌え、サブカルズで遊べ season14・春
咲くは桜か、発想の花か。<多読ジム>season14・春(2023年4月10日~)が桜の開花にあわせて始まります。 今回のラインナップはこちら。 <1>ブッククエスト :デヴィッド・ボウイの30冊 <2>三冊筋 […]
【ISIS BOOK REVIEW】直木賞『しろがねの葉』書評 ~書評ライターの場合
評者: 角山祥道 ライター、イシス編集学校 師範 創刊されたばかりの男性ファッション誌の、200字のBOOKレビュー。21歳の夏にこの仕事を請け負って以来、ずっと書評を書いている。紹介した本や […]
50守の師範たちが学び合っている場があると聞いて、覗いてきた。今期立ち上がった「返景会」だ。端的にいえば、「師範」というロールをアップデイトする試みだ。 この日1月18日の返景会では、50守特別講義「田中優子の編集宣 […]