56守で初登板される皆さまへキワメツキのサカイメ画像を。羽化が迫り、翅の模様が透けて見えてきたツマベニチョウのさなぎ。側面に並ぶ赤いハートマークが、学衆さんたちとの激しく暖かな交換を約束しております。
                                                                                
        
        
        
                        
                速さが大事。
止観エンドース教室師範代・遠藤健史は医者だ。目の前の患者の状態をいち早く察知して、判断を下さなければならない。サッカーコーチで子育てパパとポリロールをこなすにも、スピードが必要。自身が学衆の時も、超スピード回答を連発させ、師範代と学衆を驚かせていた。
遠藤が師範代になって苦悩したのは、待てど暮らせど学衆の声が聴こえないときだ。
「正直、電話したかった」
感門表授与のあと、2階の学林堂で、自身の師範代である筆者につぶやいた。感門表授与の挨拶でも、LINEですぐにスタンプが返ってくることに慣れすぎて、教室のやりとりの速度が自分の想定以上に幅があることに驚いた、と語る。煽りたいわけじゃない。ふわっとやりたいんだけど、締め切りもある。
遠藤は学衆の投稿が途絶えるたびに「なぜ遅いのか?」「どうしていきなり連打されるのか?」を考え、同じ球を投げても返ってくるスピードに多様性があることに気がついた。性格、気分、仕事の都合、体調、お題の得手不得手などで、毎回違う。ならば、相手の背景を読み解いて、インタラクティブに指南を返すスピードを動かしていけばいい、と気づいたのだ。あえてゆっくり指南を返すことで、焦らなくていいと伝えることもできれば、瞬時に応じてチャレンジを讃えることもできる。スピードボールを回し続けるのではなく、教室をサッカーに見立て、場や人、状況に応じて緩急をつけるパス回しがはじまった。
その成果は、学衆を見ればわかる。卒門を決めた学衆が、次々に[破]へ進むことを宣言している。何事にも速さが求められがちな社会において、遠藤のインタラクティブな応接の方法は、大きな価値になるに違いない。
                            
清水幸江
編集的先達:山田孝之。カラオケとおつまみと着物の三位一体はおまかせよ♪と公言。スナックのママのような得意手を誇るインテリアコーディネーターであり、仕舞い方編集者。ぽわ~っとした見た目ながら、ずばずばと切り込む鋭い物言いも魅力。
■学衆に恋する 「“恋する”は清水師範代の方法ですね」 感門之盟の壇上で、阿久津健師範から言祝がれ、続いて挨拶すべくマイクを受け取った。向き直ったらQQRQ(救急利休教室)の学衆とそのご家族と目が合 […]
【伝え方の学び方がわかる!】イシス編集学校オンライン説明会開催レポート
■伝えたいことが伝えられない。 会議で、プレゼンで、友人や恋人との会話で、子育てで、自分の思いや考えが伝わらず、もどかしい思いをしたことはないだろうか? 相手にとって未知のジャンルの話だったり […]
【破 文体編集術体験ツアー 】カクカタル・伝える力の磨き方開催記
仕事で、家庭で、社会で、乗り越えたり打ち破ったりしなければならない壁はあちこちにあるだろう。編集学校では今、その「壁」が話題になっている。 発端は51[破]の秘密として第83回感門之盟「エディット・タイド( […]
タコも空海もローマ人もスピノザも。本一冊が1時間で読める、共読online目次読書ワークショップ大盛況
先生も走るどころか交代させられ大騒ぎな師走、12月12日の夜、総勢23人の生徒が気になる本を持ち寄った。わずか1時間で本が1冊読めるワークショップ [共読Online] が開催された。 もとは読書筋を鍛 […]
祇園の擬法〜モンスターの育て方:Day2オープニングゲストトーク2九天玄氣組・中野組長【82感門】
感門之盟2日目オープニング、2組目のゲストは九州支所・九天玄氣組(きゅうてんげんきぐみ、以下九天)、組長中野由紀昌だ。九天は師範代から学衆まで、初期から現代までの九州に縁(ゆかり)のある人たちが、「いかに九州を編集するか […]
コメント
1~3件/3件
2025-11-04
                                                                                56守で初登板される皆さまへキワメツキのサカイメ画像を。羽化が迫り、翅の模様が透けて見えてきたツマベニチョウのさなぎ。側面に並ぶ赤いハートマークが、学衆さんたちとの激しく暖かな交換を約束しております。
2025-10-29
                                                                                中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
2025-10-28
                                                                                松を食べ荒らす上に有毒なので徹底的に嫌われているマツカレハ。実は主に古い葉を食べ、地表に落とす糞が木の栄養になっている。「人間」にとっての大害虫も「地球」という舞台の上では愛おしい働き者に他ならない。