56守で初登板される皆さまへキワメツキのサカイメ画像を。羽化が迫り、翅の模様が透けて見えてきたツマベニチョウのさなぎ。側面に並ぶ赤いハートマークが、学衆さんたちとの激しく暖かな交換を約束しております。
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今年は奇妙な夏でしたね。
東京オリンピックが開催され世界中からアスリートやメディアや観光客が来日し、日本中が高揚感と熱気に包まれる筈だったのですが、描いた未来は蜃気楼のように消え、現実はコロナだけが世界中を駆け巡り、人々は密集と移動を避け、4年に1度の祭典も、世界中の祭もひっそり消え去ったのです。
祭の本来や効能を考えれば、自粛ではなくむしろ今こそ欲していると思うのですが、見えないウイルスを敵として、人々の身を守るためには今までのようなやり方では開催を見送ることしかできませんでした。
そんななか、ここイシスでは、オールリモートでの小さな夏祭りが日本各地で繰り広げられています。
それぞれ90分のワークショップですが、その土地その土地のらしさや底力を引き出すような、また、編集力でワクワクと新たな面白さを再発見できるような、実験的で力強くなにより楽しいお祭です。
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各地での開催を経て、ここ東京豪徳寺の本楼でも、イシスフェスタ・編集ワークショップを行います!
ご用意いただくものは、幼い頃に誰かと参加した、《ふるさとの夏祭りの想い出》と、《白紙のスケッチブック》だけ♪
今年は帰省出来なかった方も、【あのとき】【あの場所】での懐かしく香ばしい記憶をご持参下さい。
幼心を手すりに、連想や発想の型を使って、既知から未知へ、みんなでわくわくダイブします。
最後に何が出来上がるかは当日のおたのしみ。
○日時 : 9月5日(土) 14:00~15:30
○場所 : 東京都世田谷区豪徳寺 本楼
※ Zoomでのオンラインツアーです。
○特に下記に当てはまる方、ぜひお待ちしています!
・ロジカルだけでなくアナロジカルな直観力を磨きたい方
・発想力やイノベーションに興味がある方
・閉塞感を打ち破り、 何か新しいことを始めたい方
・編集学校や思考・発想の型に興味をお持ちの方
・編集が何だかわからないけど、わからないことに興味が湧く方
・暑い夏、脳にも汗をかきたい方、刺激が欲しい方
お申込はこちら
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『ぼくも、何度も祭りに臨んでいるときの奇妙な実感を味わってきた。楽しいのに哀しかったり、賑わっているのに寂しかったりした。友人たちが、ちょっとしたことで別人に感じられもした。祭りには多くの非日常的な要素が多層多様になっているので、「私」や「自己」にひそんでいたいろいろなことが多義に引き出され、拡張するようにも思えるのであろう。』
(千夜千冊 1536夜『あいだ』木村敏)
では、祭りの記憶に揺らめく想い出を握り締めて、当日お会いしましょう!
鈴木花絵
編集的先達:カール・グスタフ・ユング。花もあり、絵にもなる。名は体を表わすとの言葉通り、華麗なルックス、流麗な語り、秀麗な文筆の才女。卓抜な編集発想とバランス感覚も併せ持つオールラウンダーのお姉さま。
6/20(土) スペシャル・ゲスト三浦佑之氏を本楼に招き、ものがたりなエディットツアー開催予定!
男は、思わず箱を開けた。 開けるなと言われたが、禁止とはそもそも淫らな誘いである。 もくもくもく もわもわもわ 白い煙は空に消え、残ったのは白い髭をたくわえた初老の自分だけ。 言わずと知れた、浦島太郎のラス […]
コメント
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2025-11-04
56守で初登板される皆さまへキワメツキのサカイメ画像を。羽化が迫り、翅の模様が透けて見えてきたツマベニチョウのさなぎ。側面に並ぶ赤いハートマークが、学衆さんたちとの激しく暖かな交換を約束しております。
2025-10-29
中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
2025-10-28
松を食べ荒らす上に有毒なので徹底的に嫌われているマツカレハ。実は主に古い葉を食べ、地表に落とす糞が木の栄養になっている。「人間」にとっての大害虫も「地球」という舞台の上では愛おしい働き者に他ならない。