「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。

鈴木花絵
編集的先達:カール・グスタフ・ユング。花もあり、絵にもなる。名は体を表わすとの言葉通り、華麗なルックス、流麗な語り、秀麗な文筆の才女。卓抜な編集発想とバランス感覚も併せ持つオールラウンダーのお姉さま。
◆ 今年は奇妙な夏でしたね。 東京オリンピックが開催され世界中からアスリートやメディアや観光客が来日し、日本中が高揚感と熱気に包まれる筈だったのですが、描いた未来は蜃気楼のように消え、 […]
6/20(土) スペシャル・ゲスト三浦佑之氏を本楼に招き、ものがたりなエディットツアー開催予定!
男は、思わず箱を開けた。 開けるなと言われたが、禁止とはそもそも淫らな誘いである。 もくもくもく もわもわもわ 白い煙は空に消え、残ったのは白い髭をたくわえた初老の自分だけ。 言わずと知れた、浦島太郎のラス […]
コメント
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2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。