【イシス祭@親子向け】お子様連れ歓迎!編集かあさん&とうさんのためのオンラインエディットツアー

2020/08/26(水)16:30
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「みっちゃん、どうしたの~」
2020年1月生まれの女児を育てる浦澤が、日中発する言葉の約8割がこれである。

 

コロナの影響で買い物も子育て支援センターも行きにくい、遠出なんてもっての他。日中話しかける相手は子どもかスマートスピーカーのみ。子どもにかける言葉もどんどん凝り固まってくる気がした頃、イシスフェスタの季節がやってきた。

家から出られない、人と話せていない今、遠くの人と交わす事ができるオンラインエディットツアーはやりたい。しかし開催意向を尋ねるメッセージに返信しようと左手でスマホを操作している間も、右手に抱えた娘は広島の隠れた名物小イワシのようにジタバタしている。この状況で当日のナビゲートができるであろうか。

 

そこで浦澤は考えた。「ママズクラブシアターがあるなら、ママズエディットツアーもあって良いのではないだろうか」多少子どもがグズっても気にしない、がコンセプトのオンラインのエディットツアーがあれば、小さな子を託す先がないとうさん・かあさんも気軽にアクセスできる。浦澤自身も我が子を小脇に参加できる。

 

「今の自分が参加したいエディットツアー」の計画を佐々木千佳局長に伝えたところ、奈良在住の「編集かあさん」こと松井路代ナビゲーターに繋がった。こうして編集かあさん×編集かあさんになりたい新米かあさんによる初の「子連れ歓迎オンライン・ツアー」が動き出したのである。

【EX広島&奈良】「おやこ五感ワーク」は、おうちで楽しめるワーク他、子どもとの過ごし方を編集的に語る大人向けトークタイムもあります。お出かけも控え気味の今だからこそ効く「編集かあさん」の方法を手にしてみませんか?
お子さんと一緒の参加はもちろん、大人のみの参加も歓迎です。生後7ヶ月の女の子と共にお待ちしております。

【イシス祭@親子向け】おやこ五感ワーク

ナビ:浦澤美穂、松井路代
9月3日(木)10:30-11:30(開場10:20)


申し込み
https://shop.eel.co.jp/products/detail/238

  • 浦澤美穂

    編集的先達:増田こうすけ。メガネの奥の美少女。イシスの萌えっ娘ミポリン。マンガ、IT、マラソンが趣味。イシス婚で嫁いだ広島で、目下中国地方イシスネットワークをぷるるん計画中。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。

堀江純一

2025-06-20

石川淳といえば、同姓同名のマンガ家に、いしかわじゅん、という人がいますが、彼にはちょっとした笑い話があります。
ある時、いしかわ氏の口座に心当たりのない振り込みがあった。しばらくして出版社から連絡が…。
「文学者の石川淳先生の原稿料を、間違えて、いしかわ先生のところに振り込んでしまいました!!」
振り込み返してくれと言われてその通りにしたそうですが、「間違えた先がオレだったからよかったけど、反対だったらどうしてたんだろうね」と笑い話にされてました。(マンガ家いしかわじゅんについては「マンガのスコア」吾妻ひでお回、安彦良和回などをご参照のこと)

ところで石川淳と聞くと、本格的な大文豪といった感じで、なんとなく近寄りがたい気がしませんか。しかし意外に洒脱な文体はリーダビリティが高く、物語の運びもエンタメ心にあふれています。「山桜」は幕切れも鮮やかな幻想譚。「鷹」は愛煙家必読のマジックリアリズム。「前身」は石川淳に意外なギャグセンスがあることを知らしめる抱腹絶倒の爆笑譚。是非ご一読を。

川邊透

2025-06-17

私たちを取り巻く世界、私たちが感じる世界を相対化し、ふんわふわな気持ちにさせてくれるエピソード、楽しく拝聴しました。

虫に因むお話がたくさん出てきましたね。
イモムシが蛹~蝶に変態する瀬戸際の心象とはどういうものなのか、確かに、気になってしようがありません。
チョウや蚊のように、指先で味を感じられるようになったとしたら、私たちのグルメ生活はいったいどんな衣替えをするのでしょう。

虫たちの「カラダセンサー」のあれこれが少しでも気になった方には、ロンドン大学教授(感覚・行動生態学)ラース・チットカ著『ハチは心をもっている』がオススメです。
(カモノハシが圧力場、電場のようなものを感じているというお話がありましたが、)身近なハチたちが、あのコンパクトな体の中に隠し持っている、電場、地場、偏光等々を感じ取るしくみについて、科学的検証の苦労話などにもニンマリしつつ、遠く深く知ることができます。
で、タイトルが示すように、読み進むうちに、ハチにまつわるトンデモ話は感覚ワールド界隈に留まらず、私たちの「心」を相対化し、「意識」を優しく包み込んで無重力宇宙に置き去りにしてしまいます。
ぜひ、めくるめく昆虫沼の一端を覗き見してみてください。

おかわり旬感本
(6)『ハチは心をもっている』ラース・チットカ(著)今西康子(訳)みすず書房 2025