ブロッコリー、レタス、セリに葉わさび・・・春を彩る瑞々しい野菜たち。
「旬の食材」は味わうごとに、春夏秋冬と季節の変化を体感できる醍醐味があります。
では、本には「旬」があるのでしょうか。
ベストセラーや文学賞を受賞した作品がいわゆる「旬な本」?いえいえ、古典も新書もノンフィクションもどんな本だって、読む人がその気になればいつだって旬になります!
いつか読もうと手に取りながら、どんどん山積みになっていく本、部屋の隅に埋もれさせて、見て見ぬふりをしている本はありませんか?
積読(つんどく)を解消するひとつに、日本には古くから伝わる「会読(かいどく)」という読み方があります。これは江戸時代後期に広まったと言われているもので、グループを組んで共読しながら意見を交わし合う、いわば「読書会」のことを指します。藩校や私塾で多く採用されてきた、歴史あるコミュニケーション型の読書スタイルです。
『蘭学事始』の翻訳をめぐって、燭台の下で討論する杉田玄白、前野良沢、中川淳庵
(千夜千冊1661夜『江戸の読書会』より)
今回、軽井沢エディットツアーでは「旬な会読」をテーマにグループを組んで、共読に挑戦します。日本全国、約250藩のなかで、建設当時からの建造物や藩校敷地が唯一残っているのが長野県。日本で「会読」の面影を色濃く残した地域です。
長野県長野市 松代文武学校
ワークを担当するのは、【多読ジム】コースで軽やかに共読をいざなう、浅羽登志也冊師と中原洋子冊師。「会読」に縁が深い地域、軽井沢在住のふたりが、とびきり美味しく、フレッシュな読書法を伝授します。読む機会を逃していた本も、誰かと共に「会読」することで、新しい発見が生まれるかもしれません。
当日は、お家で眠っている積読本を1冊連れてご参加ください。
参考:千夜千冊1661夜『江戸の読書会』前田勉/平凡社
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イシスフェスタオンラインツアー@軽井沢
「さよなら積読ほんとの旬読」
2021年4月3日(土) 15:00~16:30
■会場:Zoomを利用します。
お申込みの方に参加用URL、パスワードをお送りします。
■定員:12人
■料金:1100円(税込)
■インターアクター:浅羽登志也(師範/ガイアラボ代表)、
中原洋子(師範代/ジャズシンガー)
■申し込みはこちらから
■未読の新書を1冊ご用意ください。新書がお手元にない場合は、目次のある本をご用意ください。
増岡麻子
編集的先達:野沢尚。リビングデザインセンターOZONEでは展示に、情報工場では書評に編集力を活かす。趣味はぬか漬け。野望は菊地成孔を本楼DJに呼ぶ。惚れっぽく意固地なサーチスト。
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