「編集文化の超名人・松尾芭蕉にあやかりましょう」。
イシス東北支所(未知奥連)の鈴木康代連長が号砲を鳴らした。2021年2月7日の未知奥エディットツアーのことである。オンライン上には、8名の受講者と未知奥連メンバーが集った。
▲ワークショップの光景。尾崎伸行さんの“サザン語り顔”に注目。
ワークショップは、『奥の細道』で詠まれた芭蕉の俳句を「いじる」ものであった。「言葉のコラージュ」としての俳句をベースとし、言葉の組み換えや言いかえで新たな意味を創発する試みだ。
※芭蕉三句:行く春や鳥啼き魚の目は涙 …芭蕉旅立ちの時
夏草や兵どもが夢の跡 …岩手県平泉にて
閑さや岩にしみ入る蝉の声 …山形県立石寺にて
ワークショップ最後の題目「三句出会いのアクロバティック」では、芭蕉の三句をコラージュし、自選作を発表した。
※参加者の自選句:
去る秋や儚き恋の目は涙 原田遥夏さん
閑かなりつわものどもの夢の声 田中睦さん
夢の跡行く春しみるチャイムの音 相内洋輔さん
行く夏や肌にしみいる日焼け跡 有我渉さん
行く夏やつわものどものサザン聴く 尾崎伸行さん
行く春や夏草を踏み目は泪 遠藤健史さん
去る夏や木にこぼれる蝉の涙 浦野裕さん
行く春やつわものどもとガレキ跡 深谷幸子さん
またたくまに、儚くもあり、甘酸っぱくもあるプロフィールをはらんだ俳句がうまれた。表現はオリジナリティではなく、コラージュする技法で生成する。俳聖・松尾芭蕉のあやかり編集の成果であった。
▲未知奥連・平形智子さんによる書写。手ざわりの質感のしつらえだ。
井ノ上シーザー
編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。
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