イドバタイムズ issue.10 7/9開催◆「よみかき編集ワーク」参加者募集! 好きな本をひとに伝えよう。

2022/06/26(日)10:00
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よみかき編集ワーク
執筆:得原藍
(子ども編集学校ナビゲーター、理学療法士)

 

小学校2年生になった子が、ある日突然こんなことを言った。
「必要最低限の勉強しか、するつもりないんだよね。」

学校で課された宿題をやりながら放った言葉である。
勉強は、やらされるもの。「必要最低限」という言葉の裏には「誰かに言われたからやるものだ」という認識が見え隠れしているように思えた。

問感応答返、を、子どもと交わし合うには、どうしたらいいのだろうか。
子どもは世界を見るときに、どのようなフィルターを重ねているのだろうか。
その答を模索しながら、イシス編集学校内に企画された「子ども編集学校」のプランニングフィールドに、『イシス子ども支局』の支局員として携わっている。

子どもに伝える「編集術」が一体どのようなものなのか、未だ明確な答は出ていない。
だからこそ、知恵を集めて語り合いたい。
子ども編集学校プランニングフィールドには、卒門を果たした『元子ども』が子どもの学びについて語り合える原っぱが用意されている。


*・。・。・。・。・゚..。☆


7月9日に開催される『よみかき編集ワーク』は、子ども編集学校の肝入りとして、本楼や図書館、学校や地域の交流施設などでこれまで何度も行われてきた「本と親しむ」ワークショップだ。
ひろげる・まとめる、という言葉でイシス編集学校の型を踏襲しながら、子どもも大人も楽しめるワークになるよう編集されてきた。ワークシートを使い、課題図書ではなく好きな本で、好きな本から読み取った自分なりの世界を、自分の言葉で表現する「よみかき」を体験する。

ナビゲーターはISIS編集学校の師範代。子どもだけでも参加できるし、親子で参加することもできる。おすすめは、親子それぞれが自分の好きな本を持って参加する親子参加。お互いの視点を並列に交わし合うことで、親子の新しい地と図を発見できるかもしれない。

さらに今回のワークショップは、これまでのワークに、子どもプランニングフィールドで企画・創作しているゲームの要素が加わるという新たな試みの実験場でもある。発展途上、富士山五号目の『よみかき編集ワーク』、ぜひ覗きに来てほしい。

<参加について>
■日時:2022年7月9日(土) 10:00~12:00
■場所:オンライン(Zoomを利用します)

■参加費:1,100円(本体価格:1,000円) *1組のご参加費です。

■対象:

 人に伝えたい本がある子ども(小学生以上)、大人(大人の単独参加も、親子参加も可能)
 *お子さん単独での参加の際には、zoomの操作および読み書きができることを条件とさせていただきます

■持物や必要なデバイス:

 好きな本、筆記用具(太いペン、細いペン、その他色付きの装飾ができる筆記用具)
 *ワークに必要な資料は事前にお送りいたします


▶︎お申込みはこちらから(申し込み期限:7月3日)

 (7月4日以降も引き続き募集中です。4日以降にお申し込みの方は、資料をデータファイルでお送りします)

 https://shop.eel.co.jp/products/detail/416

  • イドバタ瓦版組

    「イシス子どもフィールド」のメディア部。「イドバタイムズ」でイシスの方法を発信する。内容は「エディッツの会」をはじめとした企画の広報及びレポート。ネーミングの由来は、フィールド内のイドバタ(井戸端)で企画が生まれるのを見た松岡正剛校長が「イドバタイジング」と命名したことによる。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。