花が咲く 律走エディトリアリティスタート【第81回感門之盟】

2023/03/18(土)14:16
img

本楼に、凛とした花が咲きほこる。


佐々木局長の帯には木蓮、司会の長島師範代の着物には先駆けた桜。節目を迎えた学衆に捧げることほぎの花だ。今回のイシス編集学校 第81回感門之盟では久しぶりに本楼に学衆を迎えることができ、リアルな人の息吹が懐かしい。佐々木局長の開始を告げる挨拶は、目の前の学衆に、zoomの画面の向こう側に同時に届いた。局長が優しく呼びかけた画面の向こうは、なんとニュージーランドだ!鵜養師範代と50[守]の学衆であるお嬢さんが登場し、拍手喝采が沸き起こる。「40年の差があるけれど、親子で編集工学という共通の話題があることが嬉しいです」鵜飼師範代の言葉が、世代をつなぐ編集の力を感じさせた。

 

 

15[離]を駆け抜けた長島師範代は、自身のイシスの遍歴を「めげない」という言葉で束ね、最前列に座る学衆のTシャツの「めげない」の文字に励まされると声を上げた。自身も二人の子供を編集の力で世界とつないでいる。

 

 

時間と空間と世代をも、編集の力が繋いでいく。


それぞれが、きざしの萌えだす律走で、イシス編集学校全体にどんな律動が起こすだろうか。第81回感門之盟 律走エディトリアリティがいま、始まった。

 


  • 北條玲子

    編集的先達:池澤祐子師範。没頭こそが生きがい。没入こそが本懐。書道、ヨガを経て、タンゴを愛する情熱の師範代。柔らかくて動じない受容力の編集ファンタジスタでもある。レコードプレイヤーを購入し、SP盤沼にダイブ中。

  • 【83感門】TIDEに乗って〜校長メッセージ〜

    柳田國男は『海上の道』で、海から来たものについて論じた。遠い昔、海流に乗って日本へとたどり着いたものたちがいたのだ。   第83回感門之盟のテーマは「エディット・タイド」EDIT・TIDE(海流)は回文になって […]

  • 【83感門】待ち遠しくて「うずうず」

    ショートショートの動画が流行り、「いいね」一つで関係が完了する時代。しかし、一方的に受け取るだけでは物足りない。イシス編集学校は、発信者も受信者も互いを編集する。   講座の節目となる、83回目の感門之盟は、初 […]

  • 【82感門】今宵、ほんのれんバーで

    本との偶然の出会いから、意識すらしていなかった思考が形になることがある。 言語化できなかったもどかしさがページの中に現れる事もあり、予期せぬアケとフセに未知への扉が開くこともある。出版をめぐる状況は相変わらず厳しいが、人 […]

  • 【82感門】ピテカントロプスの縫い返し

    歴史はいつも編集され続ける。 日本史では、鎌倉幕府の樹立は、1192年から、1185年に、日本最古の貨幣は和同開珎から、富本銭に改められた。 猿と人と間の猿人はピテカントロプスと名付けられたが、最近では、ホモ・エレクトゥ […]

  • 【82感門】ミメロギアが生み出すデーモン

    『言葉の本質』(今井 むつみ 、 秋田 喜美 中公新書)がベストセラーになっている。オノマトペを手がかりに、アブダクションにより、言葉と身体の関係、本質に迫っている。chatGPTが予想を超えた勢いで広がる世の中で、言葉 […]