「ヒョウタンから編集工学」九天組長の初語り

2023/02/08(水)12:00
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 福岡アジア美術館アートカフェ(福岡市)で2月18日に開催される「ひびきの旅」トークイベントに、イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」組長の中野由紀昌がゲスト出演する。ホストは作曲家の藤枝守氏、場を仕立てるのはアートカフェ(イエナコーヒー)のオーナーで九天組員の品川未貴師範代だ。テーマはヒョウタンから駒ならぬ「ヒョウタンから編集工学」!

 

 藤枝氏とはおよそ15年来の友人。これまでに中野が主宰する九州遊会にもチューターとして参加、2015年には九天玄氣組9周年イベント「九州の音なひ」を本楼(東京)で開催した際、焼酎の醗酵音パフォーマンスで九天との共演も果たした。

 

 なぜにヒョウタンなのか、編集工学とどんな関係にあるのか。ヒョウタンを編集のシンボルに掲げる中野組長の「ヒョウタンから編集工学」初語りは、藤枝氏をホスト役に新たな縁起をもたらすだろう。

 

現在、福岡市東図書館では併催企画として「ヒョウタンから編集工学」特集コーナーも開設、ヒョウタンおよび編集工学、松岡正剛関連の書籍が並んでいる。「長い時間見入っている方は多いですよ」との声も届いている。(写真:福岡市東図書館提供)

 

中野が厳選した「ヒョウタン」と「編集工学」関連の書籍一覧も配布中。(写真:福岡市東図書館提供)

 

 

福岡アジア美術館 アートカフェ・トーク「ひびきの旅」

第3期「編集」をひびかせる

「ヒョウタンから編集工学」

 

ゲスト:中野由紀昌

(瓢箪座 代表/イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」組長)

ホスト:藤枝 守(作曲家、九州大学名誉教授)

 

■日時:2023年2月18日(土)18:30~(18:00開場)

■会場:福岡アジア美術館アートカフェ

(福岡市博多区下川端3-1 リバレインセンタービル7階)

■参加費:2,000円(ドリンク付き)

■予約:092-982-1007(もしくは福岡アジア美術館内カフェ店頭)

■主催:Art Cafe Collective(アートカフェトーク実行委員会)

 

https://faam.city.fukuoka.lg.jp/event/16730/

https://www.facebook.com/events/583563520256098?ref=newsfeed


※福岡市東図書館「ヒョウタンから編集工学」ミニ特集棚は3月26日まで(2月20日~27日は蔵書点検のため休館)

 

 

  • 中野由紀昌

    編集的先達:石牟礼道子。侠気と九州愛あふれる九天玄氣組組長。組員の信頼は厚く、イシスで最も活気ある支所をつくった。個人事務所として黒ひょうたんがシンボルの「瓢箪座」を設立し、九州遊学を続ける。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。