多読ジムは”ジム” オジーは「引退しない」

2019/10/23(水)12:34
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 応募開始は11月初旬、定員は100名っきり。イシス編集学校のニューコース<多読ジム>の申し込みサイトがいよいよオープンする。これまで何度か開講の遅延を繰り返してきた多読ジムだが、今度ばかりは間違いない。2020年1月に開講する。

 

 つい先日、同じく2020年1月からステージ復帰をかけて欧州ソロツアーを予定していたオジー・オズボーンが、再延期を発表。70歳のオジーは「死にかけていない」し、「まだやらなければならないコンサートがあるから、引退はしない。米国ツアーに戻る時は100%準備が整った状態でいたい。皆を驚かせるために」と語った。2020年5月の北米ツアーは予定通り開催される。

 

 「死んだ」とか「引退する」とか勝手な噂が飛び交っているオジーだが、実は<多読ジム>もありもしない噂がまことしやかに囁かれている。とくに「多読ジムは[離]の退院者向きだ」とか、「活字中毒の巣窟になる」といった類のものが多い。

 

 だが、これは大間違いだ。多読ジムはなんてたって、”ジム”。プールでジャバジャバ遊びたい人も、楽しくヨガしたい人も、軽〜くダイエットしたい人も、もちろんベンチプレス100キロ持ち上げたい人も、受講資格の「[破]応用コース修了者」さえしていれば、誰でもウェルカム。受講者は自分の目標に合わせて、トレーナーである”冊師”のナビを受けながら、自在にトレーニングを積むことができる。

 

 うーん、そうは言われてもね、となかなか踏ん切りがつかない人たちのために、<多読ジム>の「問診票」がある。いずれ、申し込みサイトに掲載される予定だ。もしかしたら、その前にこの「遊刊エディスト」で誰かがリークするかもしれない。この問診票でチェックすれば、<多読ジム>を受けるべきか、受けないべきか、即座に判断できる凄もの。

 

 問診票の作成者は、ラグビーの福岡堅樹選手と同名の吉村堅樹林頭。福岡選手は堅樹(けんき)、林頭は堅樹(けんじゅ)なので、読みは異なるが、問診票には木村久美子月匠も太鼓判を押す。オジーのようにいつも「皆を驚かせる」ことがモットーの、これぞ林頭ともいうべきエディット・トライをどうぞご堪能あれ。

 

<参照>

●オジー・オズボーンが欧州ツアー再延期、「死にかけてはいない」

https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/story/オジー・オズボーンが欧州ツアー再延期、「死にかけてはいない」/ar-AAIxJyl#page=2

  • 金 宗 代 QUIM JONG DAE

    編集的先達:宮崎滔天
    最年少《典離》以来、幻のNARASIA3、近大DONDEN、多読ジム、KADOKAWAエディットタウンと数々のプロジェクトを牽引。先鋭的な編集センスをもつエディスト副編集長。
    photo: yukari goto

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。

堀江純一

2025-06-20

石川淳といえば、同姓同名のマンガ家に、いしかわじゅん、という人がいますが、彼にはちょっとした笑い話があります。
ある時、いしかわ氏の口座に心当たりのない振り込みがあった。しばらくして出版社から連絡が…。
「文学者の石川淳先生の原稿料を、間違えて、いしかわ先生のところに振り込んでしまいました!!」
振り込み返してくれと言われてその通りにしたそうですが、「間違えた先がオレだったからよかったけど、反対だったらどうしてたんだろうね」と笑い話にされてました。(マンガ家いしかわじゅんについては「マンガのスコア」吾妻ひでお回、安彦良和回などをご参照のこと)

ところで石川淳と聞くと、本格的な大文豪といった感じで、なんとなく近寄りがたい気がしませんか。しかし意外に洒脱な文体はリーダビリティが高く、物語の運びもエンタメ心にあふれています。「山桜」は幕切れも鮮やかな幻想譚。「鷹」は愛煙家必読のマジックリアリズム。「前身」は石川淳に意外なギャグセンスがあることを知らしめる抱腹絶倒の爆笑譚。是非ご一読を。

川邊透

2025-06-17

私たちを取り巻く世界、私たちが感じる世界を相対化し、ふんわふわな気持ちにさせてくれるエピソード、楽しく拝聴しました。

虫に因むお話がたくさん出てきましたね。
イモムシが蛹~蝶に変態する瀬戸際の心象とはどういうものなのか、確かに、気になってしようがありません。
チョウや蚊のように、指先で味を感じられるようになったとしたら、私たちのグルメ生活はいったいどんな衣替えをするのでしょう。

虫たちの「カラダセンサー」のあれこれが少しでも気になった方には、ロンドン大学教授(感覚・行動生態学)ラース・チットカ著『ハチは心をもっている』がオススメです。
(カモノハシが圧力場、電場のようなものを感じているというお話がありましたが、)身近なハチたちが、あのコンパクトな体の中に隠し持っている、電場、地場、偏光等々を感じ取るしくみについて、科学的検証の苦労話などにもニンマリしつつ、遠く深く知ることができます。
で、タイトルが示すように、読み進むうちに、ハチにまつわるトンデモ話は感覚ワールド界隈に留まらず、私たちの「心」を相対化し、「意識」を優しく包み込んで無重力宇宙に置き去りにしてしまいます。
ぜひ、めくるめく昆虫沼の一端を覗き見してみてください。

おかわり旬感本
(6)『ハチは心をもっている』ラース・チットカ(著)今西康子(訳)みすず書房 2025