[離]史上初。第4週のあるお題に対して、松岡火元校長が離学衆一人一人にオンラインで直接講評するという。これは千離衆であれば「そんな贅沢なことを!」と指を咥えて羨ましがる大事件である。門外不出の[離]カリキュラムの一部のため、ここに多くは書けないが当日の本楼風景を10shotでお届けする。
1月9日午後、まもなく開始
昼食時間を惜しみ、開始時間ギリギリまで丁寧に一人一人の回答を読み込む。そして書き込む。
この日初めて離学衆は火元組とオンラインで顔を合わせることになる。スタッフも[離]モード。画面に緊張感が滲む。本楼の集中はいよいよ高まる。いつもよりピリッと開始前のZoomガイドをする衣笠純子。
編集はリモートだ
定刻が過ぎカメラが本楼を映し出す。「火元校長のリモートインタースコア編集を楽しみにして欲しい」口火を切るのは太田香保総匠。
「あけましておめでとう」
一都三県を対象に緊急事態宣言が行われたのは二日前のこと。「このような状況だからこそ14[離]が何かを完徹していくことが大事だろうと思っている」この稀なチャンスを活かして欲しいと背中を押し、離学衆と火元校長とのセッションへ。
矢は方々から飛んでくる
本楼では離学衆が画面に映し出され、離学衆は自室で火元校長と対面する。お題の回答と少しの対話を通して瞬時に評価をし、ここから更に飛躍するためのターゲットXを手渡していく。アドバイスは別当師範代、別番、右筆からも差し出される。(上から2枚目は曳瞬院 寺田充宏別番)
離中には方々から無数の矢が飛んでくる。躊躇っていると矢は横を擦過していくだけである。掴みかけたら深く弓を引き、遠くに目掛けて貫こうとすること。逡巡や遠慮をしている時間はない。
読書とは麗しいディスタンス
「幼な心との行き来の中に編集の秘密がある。このことをやっている者たちが世界読書奥義伝の著者たちである。もう一度世界読書を読み直して他者を入れていく必要がある。これがリモートであり、遠くの者と会話ができる方法。5週目以降に期待して欲しい。そして思い切ってやって欲しい」
離学衆に火を灯す史上初のオンライン講評会は予定時間を大幅に超過し終了した。14[離]はここから[離]の破へと向かっていく。今日から第5週目に突入する。
後藤由加里
編集的先達:小池真理子。NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。
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