連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。

破は二階、守は一階。これは感門之盟会場の階数。
破は二冊、守は一冊。こちらは先達文庫の冊数だ。
第70回感門之盟の42[破]突破式では、原田淳子学匠が松岡校長から託された先達文庫を紹介。各師範代に手渡された。例えば、上原師範代には「芥川と寺山から寸鉄を磨いていってください」。梅澤師範代には「冒険とユーモアの同居を学んでください」。校長と学匠からのメッセージが込められた先達文庫二冊組のラインナップは以下の通り。
◆上原悦子 師範代 よりみちパンセ教室
『侏儒の言葉』芥川龍之介/文春文庫
『ポケットに名言を』寺山修司/角川文庫
◆大場健太郎 師範代 クラフト・クエリ教室
『スロー・ラーナー』トマス・ピンチョン/ちくま文庫
『競売ナンバー49の叫び』トマス・ピンチョン/ちくま文庫
◆梅澤奈央 師範代 はじかみレモン教室
『ファンタジーと言葉』アーシュラ・K.ル=グウィン/岩波現代文庫
『所有せざる人々』アーシュラ・K.ル=グウィン/ハヤカワ文庫
◆重廣竜之 師範代 破顔四笑教室
『二つの母国に生きて』ドナルド・キーン/朝日文庫
『日本人の質問』ドナルド・キーン/朝日文庫
◆後藤由加里 師範代 MMプリテンダー教室
『夢の遠近法』山尾悠子/ちくま文庫
『歪み真珠』山尾悠子/ちくま文庫
◆猿子修司 師範代 パラレル墨守教室
『人称代名詞』野坂昭如/文春文庫
『戦争童話集』野坂昭如/中公文庫
◆清水優年 師範代 脳交ハニカム教室
『文明崩壊』上・下 ジャレド・ダイアモンド/草思社文庫
◆平野しのぶ 師範代 発酵エピクロス教室
『緑の家』上・下 バルガス=リョサ/岩波文庫
◆稲田早苗 師範代 空色オイコス教室
『田辺聖子の古典まんだら』上・下 田辺聖子/新潮文庫
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
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コメント
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2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。
2025-06-30
エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。