プラン1:気まま余白にらくがき【45[破] ハイパープランINFORM】

2021/03/05(金)19:00
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 いきなり始まった45[破]「ハイパープランINFORM」プランニング編集術アワード予選。第75回感門之盟 INFORM共読区「P1グランプリ」本戦出場をめざし、師範が援軍となって応援編集を繰り広げる。あなたの琴線に響くのはどのプランだろうか?

 

 

●本にはらくがきがよく似合う

 

 「ちょうど本を読みながら人が半ば無意識に、鉛筆のおもむくままに本の余白に活字部分と向き合わせて木の枝や人間の顔を落書するように、私は気まぐれな心の動きに従いながら、これらのエドガール・ドガの素描習作の周辺で何ごとかを書いていくことにしよう。」
ポール・ヴァレリー「ドガ・ダンス・デッサン」(吉田健一訳。書き出し)

 

 かように「落書」はヴァレリーにとっても気ままなものでした。

 


●らくがきとは

 

 そもそもらくがきとはなんでしょう。ヴァレリーとの落差を気にせずwikipediaから引いてみます。

 


 落書き(らくがき、落書)とは、以下のようなものである。
  1.文字(文章)や絵を面白半分やいたずらに書き記す行為
  2.何らかの悪ふざけないし悪意や害意をもって物品を汚損する悪戯
  3.またはそれらの行為によって記された文字や図表など
  4.第三者にとって無価値の、もしくは損益を招く著作物

 日本ではグラフィティを落書きと呼ぶ文化がある。


 

 はじめから「以下のよう」と大変におおらかな表現を許すのがらくがきである所以かもしれません。

 


●らくがきと文化

 

 一般に罰則の対象となるらくがきですが、あるらくがきが文化財になったとのニュースが最近ありました(『朝日新聞』2021.1.22)。お寺の壁に残る定型のらくがきを、440年の時を経て、文化財の一部として保存することになったというものです。

 

 これは、書かれた落書きの価値が制度にしたがって認められたということですが、そのことも含めてらくがきを経済・社会・文化的な視点からみつめてミュージアムに仕立てたのが「らくがき・ザ・ワールド」です。 街の余白や境界や死角が落書きされるのを待っていますし、新しい落書きが街の余白や境界や死角を更新していく世界。

 

 

 

 リアルならくがきミュージアムとバーチャルならくがきミュージアムのインタースコア編集に関心を持った方はぜひ、「らくがき・ザ・ワールド」に一票を。みなさんのお越しを、一筆を、お待ちしています。

 

 

▼投票はこちら
45[破] ハイパープランINFORM
・投票締め切り:2021年3月6日(土)午前9時
→ 1)分針タンブール教室/らくがき・ザ・ワールド
   らくがきタウン物語
   ~新しいライフスタイルを描く街づくり~

 

 


  • 井田昌彦

    編集的先達:野呂邦暢。怒涛の「離」を涼しい顔で典離し、書かれていないお題までやってしまった世界知の具現者。イシス婚で授かった息子にはグーテンベルク博物館で英才教育。聞き取れなさではイシスで一二を争うウィスパー・ボイスの持ち主。