いきなり始まった45[破]「ハイパープランINFORM」プランニング編集術アワード予選。第75回感門之盟 INFORM共読区「P1グランプリ」本戦出場をめざし、師範が援軍となって応援編集を繰り広げる。あなたの琴線に響くのはどのプランだろうか?
──プラン10:おまたせ・おまかせ教室/身近なミュージアム──
投票記事にも掲載した、このキービジュアル。
今回のアワードエントリーにあたり、ある学衆が制作した。石垣島で美術教師をつとめる大濱朋子だ。6歳と10歳の子をもつ母として、「このミュージアムが石垣に来たら、真っ先に子供を連れていきます」と手を挙げた。
(科学に)興味はあるけど、体感できる場所がなくって、いつの間にか学校の授業についていけないから、難しいものって思い込んで遠のいていくのかなと思います。
では、どんなプログラムがあるといいのか?
「身近でハイパー」を体験できる実験って?
10歳児へのインタビューもまじえ、渋江のプランイメージを、ビジュアルへと昇華していく。
よ〜く見ると、「身近なミュージアム」タイトルが、細かな文字の集合体でできていることがわかる。いずれも教室内の発言だ。言葉が重なって対話が深まっていくように、皆の言葉を重ねて、プランが立ち上がっていくさまを表現している。
「こんなこともできます」と大濱がイメージを飛ばすと、企画者である渋江徹も「作ってみました」とビジュアル表現に挑戦。
それを見た大濱が「楽しい!驚き!発見!って感じが伝わります」と刺激を受け、「すっごい晴天の公園や自然の中で<身近なミュージアム>がズレてても面白いかもと思いました。明日、写真撮れたら撮ってみます」と呼応し、17時間後には、3つのビジュアル案が届けられた。
師範代の古野伸治は「電球のクエスチョン型、いいですねぇ。凧の尾も、ツルのようにみえていい。シーソーは鮮やか。渋江さんの手作り感も好き」と目を細める。
校長 松岡正剛は[破]を語って「[破]は相互編集。編集的演出家として、現実に介入してほしい」と学衆を鼓舞しているが、[破]が目指す相互編集の風が、今まさにおまたせ・おまかせ教室に起きている。
一人で好きを追求することって、みんながみんなできることではない。好き!やりたい!もっと!って思ったら、その場限りではなく後に続くステージがなきゃだと思う。
本プランについて語った大濱の言葉が奥行きをもって45[破]に響く。
感門之盟当日「P1グランプリ」での本戦発表にも期待されたい。
▼投票はこちら
45[破] ハイパープランINFORM
・投票締め切り:2021年3月6日(土)午前9時
→ 10)おまたせ・おまかせ教室/身近なミュージアム
体験して身近な「不思議」を見つける、世界レベル科学者輩出プロジェクト
~シッテルは掘ってこう。ナンダロウは面白い! あなたの町にミュージアムを届けます~
福田容子
編集的先達:森村泰昌。速度、質、量の三拍子が揃うのみならず、コンテンツへの方法的評価、厄介ごと引き受ける器量、お題をつくり場を動かす相互編集力をあわせもつ。編集学校に現れたラディカルなISIS的才能。松岡校長は「あと7人の福田容子が欲しい」と語る。
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