45守教室名発表:マリリン、ガンダム、帝釈天まで役者揃いで春開講!

2020/03/14(土)20:03
img LISTedit

 第73回感門之盟で第45期守の教室名が発表された。

 

 浅羽登志也師範のドラムとともに松岡正剛校長直筆の教室名ボードが大きく映し出されると新師範代は驚きの表情で教室名を見つめている。

 

 教室名は師範代が考えた5案に松岡校長が再編集をかけて仕上げた世界に一つだけの名前である。

 

 「5案すべてにデーモン小暮閣下がかかっていた」「全員三重県にしてやる」など進行を務める奥本英宏師範が命名秘話を紹介すると会場には笑い声が響く。

 

 次期師範代はイシス編集学校の少年期や青年期を支えたベテラン再登板組から瑞々しい32花放伝組まで多士済々な顔ぶれ。20周年の節目にふさわしい陣容だ。

 

浅羽登志也師範のドラムロールで新師範代の気分も高揚する。シブい。


  中西 晶大 師範代  / 飄々絃々(ひょうひょうげんげん)教室

  佐藤 玲子 師範代  / 型紙(かたがみ)みえけん教室

  川島 司 師範代   / くるまがくれ教室

  野住 智恵子 師範代 / すみれの花咲く教室

  福井 千裕 師範代  / 野の字しびれる教室

  佐土原 太志 師範代 / 優作(ゆうさく)うつる教室

  宮原 由紀 師範代  / やわらスパイラル教室

  高橋 陽一 師範代  / まるごと給水塔(きゅうすいとう)教室

  西村 慧 師範代    / アフロル・テクノ教室

  三國 紹恵 師範代  / 反転アーク教室

  佐々木 章雄 師範代 / はたはたデーモン教室

  天野 陽子 師範代  / 分身(ぶんしん)リトム教室

  齋藤 幸三 師範代  / 羅什(らじゅう)ガンダム教室

  若林 牧子 師範代  / ストールたくさん教室

  根岸 伸佳 師範代  / 暗示と図示王(あんじとずしおう)教室

  梅澤 光由 師範代  / 糠床ザナドゥ教室

  三苫 麻里 師範代  / 中洲マリリン教室

  岡本 尚 師範代   / ざこば太郎教室

  後藤 陽子 師範代    / 縁(えん)カウンター教室

  下平 真史 師範代    / 神島帝釈天(かしまたいしゃくてん)教室

  古野 伸治 師範代    / おまたせ再会(さいかい)教室

 

 

  45守師範代を代表して、飄々絃々教室の中西晶大師範代が「ある日突然、確かに何かがかわるということが楽しくてここまで進んできた。人と向き合うことで編集は加速する。自分が師範代から頂いたたくさんの方法を次に手渡していきたい」と開講に向けた抱負を語った。

 

 優作うつる、野の字しびれる、お待たせ再会。教室名に込められた意味は何か。ざこば太郎、中洲マリリン、暗示と図示王はどんな師範代なのか。知りたくなったあなたは45守の門をくぐってほしい。

 

教室名の由来を語る校長。これもネーミング編集を学ぶ貴重な機会だ

 

 ・・ 

  45期守 応募締め切り:4月13日(月)

      開講期間:4月20日(月)~8月16日(日)

      お申し込みはこちらから!

  • しみずみなこ

    編集的先達:宮尾登美子。さわやかな土佐っぽ、男前なロマンチストの花伝師範。ピラティスでインナーマッスルを鍛えたり、一昼夜歩き続ける大会で40キロを踏破したりする身体派でもある。感門司会もつとめた。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。

堀江純一

2025-06-20

石川淳といえば、同姓同名のマンガ家に、いしかわじゅん、という人がいますが、彼にはちょっとした笑い話があります。
ある時、いしかわ氏の口座に心当たりのない振り込みがあった。しばらくして出版社から連絡が…。
「文学者の石川淳先生の原稿料を、間違えて、いしかわ先生のところに振り込んでしまいました!!」
振り込み返してくれと言われてその通りにしたそうですが、「間違えた先がオレだったからよかったけど、反対だったらどうしてたんだろうね」と笑い話にされてました。(マンガ家いしかわじゅんについては「マンガのスコア」吾妻ひでお回、安彦良和回などをご参照のこと)

ところで石川淳と聞くと、本格的な大文豪といった感じで、なんとなく近寄りがたい気がしませんか。しかし意外に洒脱な文体はリーダビリティが高く、物語の運びもエンタメ心にあふれています。「山桜」は幕切れも鮮やかな幻想譚。「鷹」は愛煙家必読のマジックリアリズム。「前身」は石川淳に意外なギャグセンスがあることを知らしめる抱腹絶倒の爆笑譚。是非ご一読を。

川邊透

2025-06-17

私たちを取り巻く世界、私たちが感じる世界を相対化し、ふんわふわな気持ちにさせてくれるエピソード、楽しく拝聴しました。

虫に因むお話がたくさん出てきましたね。
イモムシが蛹~蝶に変態する瀬戸際の心象とはどういうものなのか、確かに、気になってしようがありません。
チョウや蚊のように、指先で味を感じられるようになったとしたら、私たちのグルメ生活はいったいどんな衣替えをするのでしょう。

虫たちの「カラダセンサー」のあれこれが少しでも気になった方には、ロンドン大学教授(感覚・行動生態学)ラース・チットカ著『ハチは心をもっている』がオススメです。
(カモノハシが圧力場、電場のようなものを感じているというお話がありましたが、)身近なハチたちが、あのコンパクトな体の中に隠し持っている、電場、地場、偏光等々を感じ取るしくみについて、科学的検証の苦労話などにもニンマリしつつ、遠く深く知ることができます。
で、タイトルが示すように、読み進むうちに、ハチにまつわるトンデモ話は感覚ワールド界隈に留まらず、私たちの「心」を相対化し、「意識」を優しく包み込んで無重力宇宙に置き去りにしてしまいます。
ぜひ、めくるめく昆虫沼の一端を覗き見してみてください。

おかわり旬感本
(6)『ハチは心をもっている』ラース・チットカ(著)今西康子(訳)みすず書房 2025