宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。

48[破]突破式では、初めて番匠と師範のロールをつとめた3名へ、校長松岡正剛直筆の「書」が贈られた。この書は、第78回感門之盟より松岡校長によって「玄々書(げんげんしょ)」と名づけられている。
◇戸田由香師範
戸田由香[破]師範の書(上)は、衣装(下)と同じ赤の“HA”が映えている。
◇華岡晃生師範
華岡[破]師範の書には、医者という職業らしく破の字に白衣(“は”くい)が重ねられている(上)。
白衣のドクター華岡は、松岡校長の『フラジャイル』なYohji Yamamotoの黒いジャケットに着替えて壇上に登場した(下)。
◇福田容子番匠
福田[破]番匠の書には、福田のトポスである「京都」と、期中に急遽代打を引き受けた渡辺「高志」[破]師範の名前が寄り添っている。
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。
2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
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2025-09-09
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豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。