飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。

第81回感門之盟も、いよいよ佳境を迎えている。最後にひかえた松岡正剛校長の講義”校長校話”の直前を飾るのは、シン教室名発表のコーナー「冠界式」だ。感門ツウの方は覚えているだろうか、これは49[守]のときに刷新されたコーナー名である。こうして、毎回様々に再編集が行われているのも、イシス編集学校名物、感門之盟の特徴だ。
イシス編集学校の教室には、ひとつひとつ唯一無二の教室名がついている。これは、新師範代が千夜千冊から数寄3夜を選び、教室名案を5つ提出したものを、校長松岡正剛がリミックスしたネーミングなのだ。
今日の日に、初めて目にするエディットされた教室名を前に、シン師範代たちは驚くのか?喜ぶのか?泣くのか?微笑むのか? 今回は51[守]に登板をひかえた20人に、新しい教室名が贈呈された。こちらで紹介している教室名カードは、松岡校長がひとつずつ直筆したものである。
51[守] 師範代、新教室名、教室カード一覧
◆奥富宏幸師範代 / 東雲シナジー教室
◆山崎智章師範代 / 森のシナプス教室
◆山本昭子師範代 / 光合成センタイ派教室
◆畑本浩伸師範代 / 近場のダイモーン教室
◆大塚早紀子師範代 / 正夢ジップロック教室
◆森下揚平師範代 / 配列変えます教室
◆一倉広美師範代 / 五七五クノー教室
◆原田祥子師範代 / 斜月薫風教室
◆奥村泰生師範代 / 学匠ただいま教室
◆南田桂吾師範代 / ルイジ・ソージ教室
◆佐土原太志師範代 / シビルきびる教室
◆和泉隆久師範代 / 熱〜いヤカン教室
◆吉田麻子師範代 / 若水尽きぬ教室
◆本間裕師範代 / ホンロー・ウォーク教室
◆重廣竜之師範代 / ダブルヴィジョン教室
◆河野智寿師範代 / 「綾」から「艶」へ教室
◆新垣香子師範代 / カタルトシメス教室
◆束原俊哉師範代 / 一月二十五日教室
◆竹嶋克之師範代 / ゆるゆるビーング教室
◆鈴木哲也師範代 / 分人庭師教室
教室名発表を音楽で彩ったのは、師範・浅羽登志也によるドラム。これまで5期以上にわたり教室名のらしさをドラムセット一つで寿ぎつづけている。
「冠界式」の途中には、教室名命名の楽屋裏をスクープしたダイジェスト動画が流れた。動画編集は林朝恵花目付によるもの。
「守は縁日、破は山道、花はぬかるみの道」と講座を道で喩えたのは、五七五クノー教室の一倉広美師範代。新師範代を代表してメッセージを寄せた。自分の学衆時代の回答と指南を読み返して「師範代が学衆の可能性を開くための仕掛けをしてくださっていたのか」と気づいたという。「未熟や不足や不安を抱えてチャレンジしていくからこそ、イキイキとした教室運営ができるのではないか。編集が呼吸するように当たり前の世界づくりをしていきたい」と今後への抱負をよどみなく語った。
◇ ◇ ◇
■基本コース 51期[守] で、お待ちしております
・応募締め切り:2023年4月30日(日)
・開講期間:2023年5月8日(月)~8月20日(日)
お申し込みはこちらから
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
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【プレスリリース】編集工学研究所、「松岡正剛 Re-Edit Project」始動。未公開講義録の集成など、知の再編集プロジェクトを一周忌に発表。
編集工学の創始者・松岡正剛の一周忌を迎える2025年8月12日、編集工学研究所(東京都世田谷区/代表取締役社長 安藤昭子)は、「松岡正剛 Re‑Edit Project」を始動します。このプロジェクトは、松岡が遺した文章 […]
コメント
1~3件/3件
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。
2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。