空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

第75回感門之盟「Inform 共読区」で、46[守]を終えた師範代19名に「先達文庫」が授与された。編集学校では一期を全うした師範代に、松岡校長が自ら本を選んで贈る。師範が師範代をねぎらう感門表を授与し、先達文庫を託された鈴木康代学匠が、師範代を称えながら一冊一冊手渡していく。
◆畑勝之師範代 (位相オンライン教室)
『歴史を応用する力』 (宮城谷昌光/中公文庫)
◆長野佳代子師範代 (メーテル薄板界教室)
『鉱物 人と文化をめぐる物語』 (堀 秀道/ちくま学芸文庫)
◆阿部幸織師範代 (スターシード教室)
『私たちはどこから来て、どこへ行くのか ――生粋の文系が模索するサイエンスの最先端』 (森達也/ちくま文庫)
◆岡田雄希師範代 (ライライ兄貴教室)
『ちくま哲学の森 1 生きる技術』 (鶴見 俊輔 編, 安野 光雅 編, 井上 ひさし 編, 森 毅 編著 他/筑摩書房)
◆森本康裕師範代 (弓心一射教室)
『日本人と日本文化―対談』 (司馬 遼太郎, ドナルド キーン著)/中公文庫)
◆田中睦師範代 (行間達人教室)
『須賀敦子が選んだ日本の名作: 60年代ミラノにて』 (須賀 敦子 編、山岸 真 翻訳/河出文庫)
◆角山祥道師範代 (角道ジャイアン教室)
『ゼンデギ』 (グレッグイーガン著、山岸 真 翻訳/ハヤカワ文庫SF)
◆大塚宏師範代 (コロナ切れ字教室)
『文字渦』 (円城 塔/新潮文庫)
◆関根まなか師範代 (オコト妙音教室)
『紫陽花舎随筆』 (鏑木清方/講談社文芸文庫)
ご卒門された皆様、おめでとうございました。
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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コメント
1~3件/3件
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
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2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。