【読めば、MIYAKO 002】『学問の春〈知と遊び〉の10講義』山口昌男 2021年5月18日

2021/05/18(火)07:52
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多読ジムの冊匠・大音美弥子が毎日届けるブックガイド。

ジムに投稿された発言を取り上げて、その言の葉に寄り添った「読めば、MIYAKO」な一冊をご案内します。

 

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⊕今日の多読ジム Season06・春⊕

 

 「感」は編集的には両義的なもので、編集を加速する馬力となる一方で、何もかも台無しにするものでもある(田母神方師@退院式)。

だからこそ、たくさんのわたし、たくさんの感を編集的に認識しておくことは必要であろうし、ビジネスにとっては、多様な感の読み解きが不可欠であろうと思いました。

おぐらさん(スタジオ・茶々々)

 


山口昌男『学問の春〈知と遊び〉の10講義』(平凡社新書)


 「道化」から「敗者」へ。著者の知的冒険を結んだのは、笑いと涙、光と影の対立項がもつ両義性だったはず。学びと遊びも文化とビジネスも、裏と表、右手と左手。一つのものが二つに分かれるから競いもつながりも生まれた。贈るために海を越え、呪術を駆使した原始交易のゆたかさにキョーガク。

 

 

Info


◉多読ジム season06・春◉

 

∈TERM

 2021年4月12日(月)~6月27日(日)

 

∈MENU

<1>ブッククエスト(4weeks) :須賀敦子さんの本棚から

選び抜かれた約30~40冊の本の森(書籍リスト)から、本の系統樹をつくり、自分だけの本棚を編集します。

 

<2>エディション読み(3weeks):『感ビジネス』 [NOW!]

松岡正剛の「千夜千冊エディション」からシーズンごとに1冊を選び、マーキング読書を共読し徹底体得します。

 

<3>三冊筋プレス(4weeks)  :旅する3冊

読み手を意識したアウトプットで“読筋”に負荷をかけながら、選んだ3冊を創文に仕上げます。

 

∈URL

 https://es.isis.ne.jp/gym

 


  • 大音美弥子

    編集的先達:パティ・スミス 「千夜千冊エディション」の校正から書店での棚づくり、読書会やワークショップまで、本シリーズの川上から川下までを一挙にになう千夜千冊エディション研究家。かつては伝説の書店「松丸本舗」の名物ブックショップエディター。読書の匠として松岡正剛から「冊匠」と呼ばれ、イシス編集学校の読書講座「多読ジム」を牽引する。遊刊エディストでは、ほぼ日刊のブックガイド「読めば、MIYAKO」、お悩み事に本で答える「千悩千冊」など連載中。