棚下照生。この忘れられたマンガ家が、最近、X(ツイッター)で話題になっていた(なぜかは知らないが)。大人漫画のタッチで劇画を描くという、今となっては完全に絶滅した手法が、逆に新鮮に映るのかもしれない。代表作『めくらのお市物語』は、連載当時、大変な人気で、映画やテレビドラマにもなったのだが、現在では、タイトルに問題アリで、復刊の目途もない。もしも古本屋で見かけることがあったら絶対買いです。
「子どもにこそ編集を!」
イシス編集学校の宿願をともにする編集かあさん(たまにとうさん)たちが、
「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る。
子ども編集ワークの蔵出しから、子育てお悩みQ&Aまで。
子供たちの遊びを、海よりも広い心で受け止める方法の奮闘記。
Q:「動物園に俳句をプラス! おやこ吟行隊が行く」を読みました。地元の動物園でもやってみたいのですが、子どもたちは俳句をいきなり作れるものでしょうか? (Mさん・山梨県)
A:
記事を読んでいただき、ありがとうございます。
こちらの疑問、ごもっともです。お察しのとおり、俳句をいきなり作るのは少し難しいと思います。ある程度家庭でやっておく、または一度ワークしておくことをおすすめします。
絵本ワークショップでは、動物園吟行の前に一度、『なつの575』と題したワークショップを行いました。その時のプログラムをご紹介し、回答に代えたいと思います。
次のような順序で進めました。
[1]じゅんびうんどうとしての絵本の読み聞かせ
『ことばのえほん かっきくけっこ』
(谷川 俊太郎・さく、堀内 誠一・え、くもん出版)
五十音の「らしさ」をポップな絵で表した絵本です。“かっきくけっこ”、“ささししすせせそ”、“なーに ぬねーの”。読むだけで、日本語の音の多様なイメージを体感できます。ことばと音の関係を感じ、俳句づくりにむかう「じゅんびうんどう」に最適です。
[2]俳句にしたしむ絵本の読み聞かせ
『どうぶつ句会 オノマトペ』
(あべ弘士・作絵、学研)
動物たちがオノマトペの俳句をつくるというユーモアたっぷりの俳句絵本。フクロウ、キジバト、キツネ、ゾウなどが登場し、それぞれのらしさと自然をミックスした句を披露します。ゆかいな俳句を聞きながら、575のリズムに親しめます。ちなみに著者は旭山動物園の元・飼育係。

読み聞かせの様子
ここまでの俳句づくりに入る前の準備はけっこう大事だと感じています。
[3]ようやく俳句づくり

夏の写真を入れたワークシート
[4]困っている子どもに対して

シールを貼って音の数を見えるようにしたもの(左)
できあがった“575絵本”の表紙(右)

俳句づくりに奮闘する親子たち
実は、子どもには自由型の短い詩のほうが作りやすいのですが、「できた!」感がもちにくい、評価しにくいという面があります。そうした面からも、しっかりした型がある「575ワーク」はおすすめです。
もし、お近くの動物園で開催されましたら、ぜひご様子をお聞かせくださいね。
吉野陽子
編集的先達:今井むつみ。編集学校4期入門以来、ORIBE編集学校や奈良プロジェクト、[離]火元組、子ども編集学校、多読スペシャルなどイシスに携わりつづける。野嶋師範とならぶ編集的図解の女王。
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コメント
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