コナラの葉に集う乳白色の惑星たち。
昆虫の働きかけによって植物にできる虫こぶの一種で、見えない奥ではタマバチの幼虫がこっそり育っている。
因みに、私は大阪育ちなのに、子供の頃から黄色い地球大好き人間です。

松岡正剛には知らないことがある。いや、あの博覧強記の松岡校長だけが知らないことがあるのだ。それは感門之盟の師範ジャンクションの一コマのこと。壇上で校長と師範がハグをする。その時に肩越しの師範たちはそれまでに見せたことのない表情を浮かべている。
そこには『たけくらべ』の美登利のような少女の邪険も、『ブリキの太鼓』のオスカルのような少年の悪だくみも一切ない。何期にも渡って、そのシーンを追いかけてきたスチールカメラ担当のSNS伝奏連は、ある時あることを発見した。校長ハグを受ける師範の表情は4種類に分類できる。
まず、嬉しさが溢れてしまう「満面の笑みタイプ」。多くの人がこれに当たる。そして次に多いのが「滋味深く味わうタイプ」。ハグにも慣れたベテランに多い。ここにはけっこう強めにハグを受ける「感無量系」も含まれる。ハグデビューとなる人は「恥じらいタイプ」が多い。初々しさが微笑ましい。そして少数だが「恍惚タイプ」もいる。これは上級者だ。
感門之盟では、普段は凛々しい師範たちの溢れる表情にも注目されたい。でも、松岡正剛だけは知らない。
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
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コメント
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2025-08-26
コナラの葉に集う乳白色の惑星たち。
昆虫の働きかけによって植物にできる虫こぶの一種で、見えない奥ではタマバチの幼虫がこっそり育っている。
因みに、私は大阪育ちなのに、子供の頃から黄色い地球大好き人間です。
2025-08-21
橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)
2025-08-19
エノキの葉をこしゃこしゃかじって育つふやふやの水まんじゅう。
見つけたとたんにぴきぴき胸がいたみ、さわってみるとぎゅらぎゅら時空がゆらぎ、持ち帰って育ててみたら、あとの人生がぐるりごろりうごめき始める。