木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。
(※中編はこちら)
「バリバリからドロドロ、キラキラへ。琉球ガラスの製作工程をオノマトペで表した三間連結です」。
テーブルコーチの土屋克成師範代が編集思考素を紹介する。真っ青な海・豊かな自然・あったかいウチナンチュの三位一体、タコス+ライス→タコライスの一種合成、沖縄=米国+日本の二点分岐。あてはめる情報を2つまで話したあたりで参加者も腑に落ちたのか頷きだす。編集の型によって連想がはたらき、それが共感や理解につながっていく。
ツアーの集大成として、「子どもたちに伝えたい沖縄」を編集思考素で発表した。あるグループはチャンプルー文化を島・海外文化・先祖で、また、あるチームは沖縄の生命力生を自然・祭り・子どもの三位一体に。
最も盛り上がったのは女性ペアだ。「沖縄は離婚率が全国一位だが、そこには母系社会を始原とする女性のたくましさがある。そこで沖縄の女の子たちへのエールとして、『ちゅーばー・なんくるないさ・ゆいまーる』の言葉を贈りたい」という宣言に男性ペアはたじたじ。沖縄の男女の力学がうっすら垣間見えた。
発表の切り口はどれ一つ同じものはなく、どれもがシマ愛で紐帯している。ある参加者が書いていた通り、うちなーは「ひとめ見ただけで沖縄とわかるスペシャルな島」なのだ。
上杉公志
編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。
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コメント
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2025-11-11
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2025-11-04
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