シーザー中毒にご用心? 43[守]別院

2019/10/29(火)11:46
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 「さすが師範の観察眼。ウケる、いや、唸ること間違いなし」。景山和浩番匠がシーザーこと井ノ上裕二師範の切れ味鋭い記事を別院にダイジェストで紹介した(2019年9月5日)。ニュースがニュースを呼ぶ。勧学会やチームラウンジでは師範代たちがさっそく話題に取り上げた。

 

 「福澤さんとのチョコ対話断交記事(「なぜ、あま〜い福澤美穂子が斬ったのか」)の「おしまいにしましょう」の余韻でくる笑いがヤバイっす。5回くらい繰り返し読んじゃいました」。新井陽大師範代がチームラウンジで呟いた。すでにシーザー中毒が蔓延しつつある。

 

 ボーナス企画として未公開記事を2本先取して紹介。テーマは「卒門の風景」。林朝恵番匠は卒門カウントダウンにスポットを当て、景山は43[守]卒門一番乗りの学衆に注目した。


 イシス編集学校初のニュースウェブサイト「遊刊エディスト」は新たなイシスカルチャーを生み出しつつある。

 

  • 林朝恵

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コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。