中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
 
                                                                                 
        
        
         
                         
                「プロジェクトの面白さは、仕事モードの松岡(正剛)校長を見られること」
十三[離]退院式の「離エディスト企画」で、遊境院の田原一矢はそう語った。田原は、離を退院(修了)以降、近畿大学のビブリオシアターや、来年オープンの角川武蔵野ミュージアムの選書の他、クロニクル年表『情報の歴史』の最新版出版など、多くのプロジェクトを担う離エディストの一人である。
「角川武蔵野ミュージアムプロジェクトでは、文脈棚の選本リストをつくっている。大まかな方向性は既にあるものの、選本方針が少しでもあやふやだと途端に見抜かれ、指摘が飛ぶ。感門之盟の時のような褒め言葉はなかなかでてこない」
では、そうして松岡校長からのディレクションにどう応じているのか。
「与えられた文脈にただ本をあてはめるのではなく、『自分の文脈』をつくることが重要。そのためには、[離]の世界読書奥義伝を通じた世界観や歴史観が共通の手すりとなる。このことはあらゆるプロジェクトに対してもあてはまるだろう」
                            
上杉公志
編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。
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2025-10-29
 
                                                                                中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
2025-10-28
 
                                                                                松を食べ荒らす上に有毒なので徹底的に嫌われているマツカレハ。実は主に古い葉を食べ、地表に落とす糞が木の栄養になっている。「人間」にとっての大害虫も「地球」という舞台の上では愛おしい働き者に他ならない。
2025-10-20
 
                                                                                先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。