56守で初登板される皆さまへキワメツキのサカイメ画像を。羽化が迫り、翅の模様が透けて見えてきたツマベニチョウのさなぎ。側面に並ぶ赤いハートマークが、学衆さんたちとの激しく暖かな交換を約束しております。
                                                                                
        
        
        
                        
                [ 編集×学習 ]実践レポート001
『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)は、大人にも人気の絵本。ひとりの男の子がひとつのリンゴを巡って想像力のかぎりを尽くすお話だが、その尽くし方が著者のヨシタケシンスケさんの真骨頂で、ユーモアがありながら「発想の科学」の様相で展開する。
  
『りんごかもしれない』(ヨシタケシンスケ/ブロンズ新社)より
そうした理由から、この本は編集工学研究所が理化学研究所と推進する『科学道100冊』に加わり、さらに、東広島市が新設したイノベーションラボ「ミライノ」で行われる親子ワークショップのための1冊に選ばれた。
子どもイシスプロジェクトのメンバー、得原藍がナビゲート役として飛んだ。サイエンスゼミ風の会場の中は、親子連れで満席。真新しい施設で初めての試みだった。

絵本を使うといっても読み聞かせに終わらないのがイシス式。主人公の男の子がリンゴからどう想像を広げたか、そのヒミツに注目する。そこには、シーンごとにいろんな思考の型(編集術)がひそんでいるのだ。
得原がそのヒミツをもとにしたワークの「お題」をナビゲートすると、親子でチャレンジが始まる。あっという間に対話の嵐だ。正解はないのにユニークな発想にはだれもが唸る。子どもは「むずかしいけど面白い!」、大人は「絵本は読むもの、とだけ思っていた」と声があがった。
大人の思考パターンが子どもの想像力を狭める。そんな「柔らかなリスク」は、親子の間にこんな「お題」や対話があるだけで、ふわりと遠ざかる。
イシス編集学校の師範代たちは、想像力を引き出す認知的道具による指南編集をISIS花伝所で徹底的に仕込まれる。「深い学び」の実践で知られるキエラン・イーガンがテキストだ。
でも、大人の成長を待つよりも方法の科学を学びたいのは、想像力を小さな胸に湛える子どもかもしれない。
第1回科学道100冊 ブックワークショップ アーカイブ
                            
佐々木千佳
編集的先達:岡倉天心。「24時間働けますけどなにか?」。無敵の笑顔の秘密は未だ明かされない学林局局長。NEXT ISISでも先頭を日夜走り続けている。子ども編集学校開校は積年の願い。
「では、Thinking dive! 編集稽古をどうぞ」 クイズ番組の名司会さながら、北條玲子師範代による稽古コールが響いています。 イシス編集学校学校説明会、本日は満席で田中晶子花伝所長も動員、ブレイクアウトルームにわ […]
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2025-11-04
                                                                                56守で初登板される皆さまへキワメツキのサカイメ画像を。羽化が迫り、翅の模様が透けて見えてきたツマベニチョウのさなぎ。側面に並ぶ赤いハートマークが、学衆さんたちとの激しく暖かな交換を約束しております。
2025-10-29
                                                                                中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
2025-10-28
                                                                                松を食べ荒らす上に有毒なので徹底的に嫌われているマツカレハ。実は主に古い葉を食べ、地表に落とす糞が木の栄養になっている。「人間」にとっての大害虫も「地球」という舞台の上では愛おしい働き者に他ならない。