自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
初回答は、開講8分後に届いた。
10月14日正午すぎに43[破]9教室がスタート。第一回答は福田容子師範代の比叡おろし教室だった。前日に出題されていた編集稽古00番:セルフ・プロフィールの回答が到着。セルフ・プロフといっても、単なる自己紹介ではない。千夜千冊、幼な心、編集的先達をそれぞれがとりだして自己のプロフィールを記す。その一時間後には師範代からコメントが届き、講座の旅路の第一歩を記した。
超大型台風19号に閉じ込められた三連休、師範代たちは災いを転じて、準備を積み重ねていた。学衆も師範代の用意に応える。編集稽古1-01番:創文の基礎~5W1H活用術では、台風にまつわる出来事をニュースのモードで創文した回答が次々と届く。「編集は与件から始まる」ことを学衆は体現した。
開講1週間で73人中69人の学衆が発言し、すでに再回答、再指南が行われている。[破]の稽古では推敲を繰り返していくことが基本だ。
今期の[破]は、有事の開講になったが、平時の鍛錬が非常時をしなやかに編集する力を培うことを指導陣は知っている。
破講座修了は2020年2月9日の予定。https://es.isis.ne.jp/course/ha
原田淳子
編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。
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『ミッションインポッシブル』を翻案せよ!【54破】アリスとテレス賞物語編集術エントリー
全国的に猛暑にみまわれるなか、54[破]はアリスとテレス賞物語編集術エントリーの一日であった。この日、55[守]では佐藤優さんの特別講義があり、43期花伝所は演習の最終日であった。各講座の山場が重なるなか、54[破]学 […]
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コメント
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2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。