和歌の優劣を競う文学遊戯を歌合わせという。平安時代の批評文化を44[守]を「地」にして翻案すると「指南合わせ」になる。
[守]番選ボードレール1回目の講評発表を間近に控えた2019年12月14日。指導陣が集い伝習座が行われた。その中の編集ワークでは師範代たちが3つの組に分かれて目利きである方人(かたうど)となり、先達の指南文を読み込み、「この指南は受容がよくできている」「いいねが多いから言葉をもっと言い換えした方がいい」など方法的な絶賛と酷評を交しあった。更に師範が判者となり、師範代たちの「指南合わせ」を評価し判定する。
評判ではなく評価の力を磨く。平安に生まれた日本の方法を手に、[守]は後半に向かっていく。
伝習座当日の様子はショートムービーでお届けする。
後藤由加里
編集的先達:小池真理子。NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。
あれから525日が経ちました。遊刊エディストがオープンしたのは2019年9月3日のこと。この1年5ヶ月、毎日記事を更新しています。公開記事も970を超えて、ついに1000間近となってきました。来るべき1000記事目はど […]
『日本問答』から三年。松岡正剛校長と田中優子先生の『江戸問答』(岩波新書)がついに刊行された。本は31ページ増え、1ミリ厚くなった。帯は1.7センチ高くなり、帯文字は横書きから縦書きになった。松岡校長は腕組みの時に左腕 […]
史上初 松岡火元校長オンライン講評会14[離] 10shot
[離]史上初。第4週のあるお題に対して、松岡火元校長が離学衆一人一人にオンラインで直接講評するという。これは千離衆であれば「そんな贅沢なことを!」と指を咥えて羨ましがる大事件である。門外不出の[離]カリキュラムの一部の […]
2021年の10shotは初詣からはじめます。 「あけましておめでとうございます」1月5日 11:00AM 寒空の下、新年の挨拶を交わす。一行が向かうのは吉田松陰が眠る松陰神社。 豪徳寺から世田谷線に乗 […]
三日間の物語 10shot Clip 13[物語]蒐譚場・45[破]46[守]伝習座
物語というのは、ある生理的な人間の生き方、暮らし方の中でどうしても最低必要な函、パッケージ、フレームだろうと僕は確信しています。認知科学的にも、文化史的にも、様々な表象の歴史にとっても物語ほど重要なフレームはない。 […]
NEWS新着記事
PICK UPピックアップ記事